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タルパさんの語り8(土着信仰の怪)

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タルパさんの語り8(土着信仰の怪)

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

皆さんは土着信仰はご存知でしょうか?

その土地に古くからある儀式みたいなものですね。

俺をブラザーと呼んでくれるタルパさん。

彼の住んでいた集落では、7つになる子供が大晦日に7カ所を回ってお線香をあげるなんて事があったそうです。

その時の話しを思い出してくれました。

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タルパさんが7歳になる年の前。つまりは次の年に7歳を迎える大晦日の日。

同い年の6人の子供が集められて、子供だけで7ヶ所を訪れてお線香をあげるって事をしたそうです。

1ヶ所目に来た時。タルパさんは妙な事に気付いた。

1人ね。着物きた女の子がいる。

次の場所に行くと、別の子が見えた。

着物を来た男の子。

その場所によって、まちまちなんですよ。

共通してるのは、立派に見える着物着てる。

歳の頃は自分達と同じ位。

しかも、回る場所も田んぼの真ん中だったり、

松の木が生えてるだけの場所とかだったりしました。

全て回った後は神社に来て、全員で甘酒を頂くのですが、着物着てた子達は当然居ない。

不思議には思ったのですが、何も言わずにその日は帰りました。

タルパさんはその後、その集落から引越した為、その事を忘れてました。

そして、時が経ち、その集落出身の方に会い、その話しをしたら、その7ヶ所回りの意味を教わったそうです。

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その集落は貧しい所でした。

口減らしの為に7つになる子供を殺してたのです。

その時、綺麗な着物を着せて、町に行くと言ってた。

村の子供は羨ましいと思って、大人は意味を知ってますからね。

憐れに思った。

せめてのも、情け。手にかけるのは、集落の頭だったんです。

その後、その集落は米が出来る様になり、生活は少し豊かになりました。

でも、毎年、7つになる子供が急死するようになった。

これは、今まで殺していた子供の祟りと思った集落の頭が神社の神主に相談した所、子供を埋蔵していた7ヶ所に7つになる7人の子供に供養の為、回らせる様にすると、急死が止まった。

子供が7人居ない年は、子供に綺麗な着物を着せた人形を持たせて、神社の神主が祝詞をあげて、燃やしていた。

その方は言ってたそうです。

昔は7人を人形で揃えてたんだけどね。

兄さんの時は、その時死んだ子供が付いて来たのかもなぁ、だって兄さん見たんだろ。綺麗な着物着てた子供。

そう、悲しそうに言ってた。

タルパさんもね。そんな昔の残酷で悲しい話があるって聞かせてくれました。

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