短編2
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読めなくなった怪談

確か飲み会の時に聞いた話です。

いつ頃に誰から聞いた話だったのかは良く覚えて無いです。

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今はもう閉鎖されてしまった怪談投稿サイトで実際に体験した話です。

当時の僕は師匠シリーズに嵌まっていて怖い話探しに休日にはネットサーフィン漬けでした。

ある日マイナーだけど粒揃いの怪談投稿サイトを発見しました。

無断転載作品とかが若干目立っていましたがオリジナルの力作もこれがどうして結構な怖い話でした。

僕はその日からそのサイトに入り浸る様になりました。

だいたい10年位は愛用していたと思います。

度々友人にも勧めていたんですがね。

何故かその度に訝しがられていました。

ある日ついに友人から「オメーそれ気持ち悪い事言って驚かしてるつもり?そのサイトもう何年も前に閉鎖されてんですけどw」と言われました。

言われてから友人と一緒に検索してみると確かにヒットしない。

そんな事は有り得ない!

だってこの前も新作を幾つか読んだばかりなのに!

そう豪語して幾つかの傑作を思い出そうとするが急に記憶がボンヤリとして思い出せない。

おかしい・・・年がら年中あのサイトに入り浸っているのに。

メモ帳に書き起こそうとしても無理だった。

記憶がボヤけている。

頭の中で言語化しようとしてもその言葉にエコーが掛かった様になる。

今度はいつも使ってるブックマークから飛んでみる事にした。

するといつもは普通に読めていたサイトは酷く文字化けしており使えた物では無かった。

この前読んだばかりの最近投稿された作品を覗いても文字化けしている。

それでも友人は閉鎖されているサイトが存在している事に驚き

「これはこれで怪奇現象だしコピペしとけよ」と言われたので片っ端からメモ帳にコピペしました。

すると・・・・

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

友人と一緒に悲鳴を上げていた。

その後そのサイトは僕のブックマークを辿っても二度と表示される事は無かった。

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