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短編2
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ヨドビックムセン

ご近所さんから聞いた話です。

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私がまだ小学生の頃の体験です。

近所のヨド○シカメラ前で祖母と待ち合わせをしていました。

祖母が余りにも遅いので電話越しに文句を言ってやったんです。

遅い!迷子とか勘弁してよ!ヨド○シカメラどこですかって通行人に聞きなよ。

だからグー○ルマップ使いなってあれ程言ったのにぃ!

祖母はアナログ人間で未だにガラケーです。

グー○ルマップの使い方一つマトモに覚え様ともしません。

しかし祖母はこう言いました。

「え?あのね、今ヨド○シカメラの前にずっと居るのよ?もう二時間前からずっとよ?私ちゃんが居るそこって本当にヨドバシカメラなの?間違い無いのね?電話だって何度も何度も掛けたのよ。こっちからは全然繋がらないしもしかして私ちゃんスマホ忘れて来ちゃったのかと思ってたから・・・ごめんねきっと私の勘違いね、ちょっと周囲を探してみるわね」

私は祖母の言葉に驚き急に不安になりました。

だって私は確かに二時間以上前からヨド○シカメラの前で・・・

振り向くと見慣れた電気屋さんは確かにそこにありました。

聞き慣れた店員さんの声も元気よく響いています。

だよね・・・もしかしてお婆ちゃん裏口に居るとか?

しかしその電気屋さんの看板を見て私はゾッとしました・・・

看板には確かに「ヨドビックムセン」とありました。

そんな・・・ヨドビックムセンなんて・・・

何で色んなのが混ざってるのよ?

意味わかんないんですけど!

それは私が看板を認識した瞬間だったと思います・・・

wallpaper:2359

店員さんの元気な顔が急にぐにゃりと・・・私は恐ろしくなって悲鳴を上げながら走って逃げた記憶があります。

その後の記憶は曖昧なのですが私はヨド○シカメラの裏口で昏倒している所を祖母に発見されたそうです。

あの異様な電気屋さんは一体何だったのでしょう?

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