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短編2
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ぼおおおおおおおおお

これは友人が体験した話です。

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俺の妹達は一卵性の双子だ。

そして大のお爺ちゃん子だ。

お爺ちゃんも90歳で出来た双子の孫がかわいくて仕方が無い。

しかし妹達が変な事を言った。

「昨日二人のお爺ちゃんと遊んだよ!」

二人?どういう意味だろう?

母方の爺ちゃんはもう他界してる筈。

明日も二人のお爺ちゃんと遊ぶと言う。

妹達の言葉の意味を確かめようと翌日姉ちゃんの方に付いていった。

姉ちゃんはお爺ちゃんとゲーセンに行く約束をしていた。

一方、妹ちゃんの方はお爺ちゃんと公園で遊ぶと約束をしているという。

もしかして交代制だろうか?

頭がこんがらがりそうだ。

ゲーセンで爺ちゃんと姉ちゃんと遊んでる時に妹ちゃんから電話が掛かって来た。

「今、公園でお爺ちゃんとジャングルジムやってるのー」

何言ってんだ!

お爺ちゃんは今、俺達とゲーセンに居るだろ?

お前もしかして変質者に騙されてるんじゃねーだろうな!

ちょっと兄ちゃんに動画送れ!

今からそっち行くから!

「いいよー」

地面に置かれた妹ちゃんのスマホのライブ動画を確認した途端・・・

「ぼおおおおおおおおお」

それは爺ちゃんソックリな顔をした蜘蛛みたいに足の長いバケモノだった。

そいつがジャングルジムの上で背中に妹ちゃんを乗せて奇声を発していた・・・・

「ぼおおおおおおおおお」

バケモノは笑みを浮かべており確かに遊んでいる様にも見えるが・・・

ま、まぁ邪悪な存在では無さそうだが・・・

これは流石に引いた・・・・

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