短編2
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そっちはダメ

これは、大学時代に友達と旅行にいった時の話です。

道が混まない様にと、夜10時くらいに出発しました。

その日は昼にもの凄い雨が降っていました。

出発する頃にはすっかり雨は止んでいました。

泊まる先の旅館は、かなり山の上にあるようで、車で暗い山道を運転していました。

かなりの雨が降ったため、友達と

「嫌だね、こんな山道。崖崩れとか大丈夫だよね?」

「特に通行止めにはなってなかったし、大丈夫じゃん。」

そんな会話をしながら、旅館を目指さじました。

ふとナビが急に

「リルートしました」と。

ん?なんで急に?

と思ったら、道が二手に分かれています。

ナビは右を行けと案内しています。

「最初は左に行けって言ってなかった?」

「でもリルートしたってことは、右がいいんじゃないの?」

友達4人での旅行だったのですが、後部座席の2人は運転できない為、爆睡してます。

「たぶん、右が早いんだよ。」

大丈夫かなと思いつつ、友達に押し切られ右へ。

ナビの案内通り、右の道をすすみます。

辺りは街灯などもちろんなく、真っ暗です。

嫌な感じがするなあ。

明らかにどんどん山深い方へと登っています。

ナビがまた

「次の分岐を右です。」

右、右と言いながら友達がハンドルを右にきろうとした瞬間、

「そっちは、だめ。」

と、耳元でささやく声が。

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shake

私は物凄く嫌な予感がして、友達に

「右はダメ!ブレーキ踏んで!」と叫びました。

友達はびっくりして急ブレーキを‼️

後ろの友達も飛び起きます。

「何?何?なんかあった?」

すると、車を運転した友達がハンドルを握りながら真っ青な顔です。

見ると、先に道なんてありませんでした。

ブレーキがあと少し遅かったら、谷底へ車ごと真っ逆さま。

「蒼波ありがと。マジ危なかった。ナビは右っていったよな?」

と、友達と良かったなあなんて話をしていました。

すると、また耳元でささやく声

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shake

「ちっお前ついてるな。

ったく邪魔しやがって。」

私も顔が青ざめていました。

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