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最近、怖話は、
創作話が、多い様な気がしますね。
そんな流行りなのでしょうか、
まぁ、怖ければ、何でも良いですよね。
なので、今回、
あひるは『実話+創作話』を、
投稿しようと思います。
どこまでが、実話か、
どこからが、創作話か、
お読みになる皆さん、それぞれが、
思いを張り巡らせて下されば、有難く思います。
それでは、
お話を、始めたいと思います。
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これは、後輩のNの話。
ある日、突然、言われた。
「 Kさん、、ヤバいっす、、、」
「 何が?彼女と?」
私は、答える。
「 違うんです。」
とにかく、話を聞いて欲しいと言うので、
私は、黙って、話を聞いた。
そうして、
「 うん、知らないし。」
それが、私の第一声だった。
「 ちょっと、
Kさーん、待って下さいよーっ!!」
Nが、焦って言う。
「だって、それ、
あんたの家族にも、かなり関係する事だし、
いくらさ、大学の先輩だからって、
踏み込めない領域だよ、」
「、、、はい、、
それは、分かってます。
でも、うちの家族は、
Kさんに来て欲しいと、言ってます。
お願いします、、」
「いや、いや、
ご家族は、
ちゃんとした人に、相談したいだろうよ、
寺とか神社とかさ、」
Nは、黙る。
そうして、言った。
「 何をやっても、ダメなんです、、、
そしたら、Kさんしか残ってなくて、、、」
何だ?
その、余り物みたいな感じは?
と、軽く腹が立ったが、
仏も神もダメだったものを、見たくなった。
「 でー、
あんたん家に、行けば良い訳?
とーちーぎーに?」
「 Kさん、お願いします。」
Nは、頭を下げた。
私は、
再度、ご家族には、きちんと説明しておく事、
『私は、普通の人間だ』と。
そうして、
上手く行かなくても、文句を言わない事、
私の髪が、金髪でも気にしない事、
それを条件に、
次の日、Nの実家へと向かった。
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「一体、Nからの相談は、何だったんだ?」
皆さん、気になりますよね?
それは、
これから、明らかになりますから、
少し我慢して、読んで下さい。
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Nの実家に着く。
昼の1時過ぎ、だったように思う。
昔ながらの、和風の家。
かなり、かなり、
昔から在ったんだろうなと、感じさせる様な、
古臭い家。
Nの母親が、私を出迎えてくれた。
さっそく、
その部屋へ通される、、、
前に、私は、
「 ご仏壇に、手を合わせても良いですか?」
と、言った。
そうして、手を合わせながら、
(よそ者が、お邪魔しますが、お許し下さい。)
それだけ、心の中で思った。
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それから、ある和室に通された。
『その部屋』だ。
六畳の和室。
私は、とりあえず、辺りを見渡す。
そうして、
「1人にして欲しい、
そうして、この部屋では、
私の好きなように、させて欲しい、」
と、ご家族に伝えた。
ご家族は、黙って頷かれた。
、、、、、、、
( うーん、、何だろ、、?)
私の目の先にあったのは、
タンスの上にいる、木目込人形だった。
しかし、
私が、不自然に感じられたのは、
子供の顔の人形が、白無垢を着ていた事だった。
ちなみに、この人形は、
Nの祖母が、まだ幼い頃から、
当たり前の様に、家に居たのだそうだ。
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事の発端は、
たまたま、Nが、
この和室で、うたた寝していた時の事。
『ゴツン、、ゴツン、、、』
と、言う音で、目を覚ましたらしい。
Nは、寝惚けながらも、周りを見たのだが、
特に何も無い。
そのまま、また寝てしまった。
暫くすると、
同じ音で、目が覚めた。今度は、はっきりと。
音の出処を探す。
そうして、Nは気付いた。
タンスの上にある、
人形ケースの中の、木目込人形が、
ケースに頭をぶつけているかのように、
斜めに倒れていた。
その時、Nは、
「木目込人形と、目が合った、」
と、言っていた。
「オレを、睨んでた様に思えた」とも。
( そもそも、
『人形と目が合う』なんて事、あるか?)
と、私は、思ったが。
それからだそうだ。
Nの実家で、
不可思議な出来事が、起こり始めたのは。
廊下を走る、小さな足音。
誰かが、階段を上る音。
風呂場やトイレを、誰かがノックする。
ご家族は、
気味が悪くなり、
近くの神社に行ったそうだ。
しかし、解決、出来ない。
お寺にも行ったそうだ。
御札を貰ったらしいが、解決出来ない。
例え、その人形を、
神社や、寺に、預けても、
次の日の朝には、居なくなっていると言う。
そうして、
連絡をもらった家族が行くと、
ちゃんと人形は、
昨日、置かれていた場所に居るそうだ。
神社も寺も、不思議がったらしいが、
そう言った事が、度々、起こる上に、
しかし、何よりも、
神社もお寺も、
あまり関わりたくない様子だったらしい。
だから、頼みの綱が無くなった。
そうして、Nは、
私の事を、家族に話した。
「是非、家に来てもらって欲しい」
ご家族は、そう、仰ったそうだ。
もう、それしか、
選択肢は無かったんだと、思う。
そこまでに、
Nのご家族は、追い詰められていたんだろうと。
それが、これまでの経緯。
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私は、木目込人形を見詰めた。
正直言って、気味が悪かった。
( 私は、元々、幼い頃から、
日本人形やらフランス人形が、嫌いだ。
不気味に感じてしまう。)
しかし、だ、
私は、タンスの上から、
あたかも、私を見下しているかの様な、
その人形の、上から目線が、
気に食わなかったので、
人形ケースを、畳の上に下ろした。
だけれども、
その人形を、直視出来ない自分が居た。
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それから、数十分経った頃だろうか。
私はイライラしてきた。
( 何故、この私が?
こいつを、見返してやれないんだ?
おい、こんな小娘に、飲み込まれんなよ?
私は、私だろーが。)
私は、
初めて、人形を、人形の目を見た。
( うん、、、?
普通の人形だ、な、、)
別に、目は合わない。
無理矢理に、目を合わせようと、
色んな角度から見てみたが、
人形は、一点を見詰めているだけだ。
( こんなんじゃ、どうしようも無い、、、)
私は、Nを呼ぶ。
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そうして、
かーなーり、嫌がりつつも、
Nが、渋々、部屋に入って来た。
「 ねぇ、どうやったら、目が合うの?」
私が、意味不明な事を聞く。
「 そんなの、オレには分かりませんよー、
『ゴツン、ゴツン、』て、音がしたから、
見ただけですってぇー」
「ふーん。
じゃ、出てって良いよ?」
Nは、急ぎ足で、部屋を後にした。
(『ゴツン、ゴツン』んて、、、
、、、そう言えば、
この人形ケースってさ、
開けたら、どうなんのかな?
いや、いや、普通、開けないだろっ、)
何とか、思い止まり、
しかし、
今度は、わざと、
『ゴツン、ゴツン』と、させてみようと思う。
ケースを、揺らそうとした。
今度は、
思い止まらなかった。
揺らした。
ケースの中で、人形が揺れる、
が、中々、倒れない。
私の揺らし方が、強くなる。
『ゴツン』
音がした。
木目込人形が、ケースに頭をぶつけて、
斜めに倒れていた。
その時、
「、い、た、い、」
と言う声が、聞こえた気がした。
私は、すぐ様、
人形の目を、見る。
斜めになってたから、横から覗いた。
( 、、、、、、、、
、、見なきゃ、、良かった、、、)
私は、思う。
やっと、
木目込人形と目が合った、と言うのに。
さっきまで、
目玉の真ん中で、
人形の様に、一点を見詰めていた黒目は、
明らかに、私を、見ていた。
横から覗いている私の目を、
まるで、横目で、睨みつけているかのようだ。
正直、恐怖だった。
逃げ出したかった。
しかし、
目が合ったまま、目を離せなかった。
( 、、、あ、
、、何か、間違えた、、な、、、)
私の目は、
完全に、恐怖に怯えていた。
しかし、
不思議なもので、
これだけ睨まれ続けると、
こちらも、睨み付けたい気持ちになる。
私は、睨んだ。
睨み続けた。
そうして、聞いた。
( あんた、誰?)
返事は、無い。
( 白無垢を着てるって事は、花嫁?)
相変わらず、
木目込人形は、睨んでいる。
( 何が、そんなにムカつくの?
私が、話を聞いてあげるから、話してごらん?
ま、イヤなら良いけど。)
暫くすると、
小さな声が聞こえた。
「、、、みんな、意地悪する、の、、」
( 何で?)
「、、分かんない、、、」
( あー、そう?
で、あんたは、どうしたいの?)
暫く沈黙した後、
また、声がした。
「、、ここ、から、、出たい、
他所の家に行くのは、もう、いや、。
この、家に居たいの、
でも、いくら、、
私が、死んだって、帰れないの、、、
だから、、
ここから、出して、、、。」
私は既に、誰かと、会話していた。
「イヤだよ、
あんた、性格悪そうだもん。
しかも、あんたさ、
ちゃんと、この家に居るじゃん?」
「 違う、、出して、、、」
私は、キッパリと言う。
「出さない。」
すると、
怒り狂ったかの様な声が、
部屋中に、響き渡った。
「出して!出して!出して!出して!
出して!出して!出して!出して!出して!
出して!出して!出して!出して!出して!」
「出さない。」
すると、今度は、
子供の泣きじゃくる声が、し始めた。
「、、おねえちゃん、ひどいよ、
わた、しの、
なに、が、わる、いの、、、?
、、私は、、、
少しも、、少しも、悪くわぁ、無いだろぉ?
キーッ、キ、キ、キヒッ、」
、、、、、、、
「 おねえ、ちゃん、、
は、やく、ここか、ら、だ、して、、?」
悪魔みたいな、
言い方をしてみたり、、、
子供の声で、甘えてみたり、、、
その繰り返し。
私は、言う。
「うん、無理だわ。
仮にさ、あんたを、このケースから出したら、
あんたは、どうするの?
腹いせにさ、悪さしに行くの?」
「、、、し返し、だよ、、?」
私は、暫く黙る。
そうして、
この、可哀想な娘に、言った。
「ねぇ、あんた、、
そりゃあ、大変だったろうよ?
私には、到底、、、
全っ然、分かんないくらい、
辛かったんだよね、
神社や寺に居た時に、居なくなったのは、
居なくなれば、家族が迎えに来てくれるって、
思ったから、、でしょう?
でも、、、
あんたなら、分かると思うんだけどね?
『後ろ向き』ってさ、意味ないよ?
向きを、、変えてみたら?
あんたが、自由になれるのは、
このケースから、出る事では、、無いよ?」
「、、、だって、、
私の身体は、、
あの家に、ずっと居るしか、無いから、、、」
その娘は、寂しそうに言う。
「そっか、、、うん、分かった。
あなたの生きてた頃よりも、ずっと先の、
今の、この時代はね、
簡単に『離縁』出来るの。
『離婚届』って、紙に、
相手の名前と、自分の名前を書くの。
そうして、役所に出す。
もう、2人には、何の関係も無くなる。
そうすれば、あんたは、
嫁に行った家からの、
呪縛も束縛も、全部、無くなる。
この家に、ちゃんと、帰って来られるの。
さすがに、
あんたら死んでるから、
私のやり方での『離婚』になるけれど、
それでも、、
私を信じてくれるなら、
明日、離婚届の紙を持って、また、来るよ。
もうさ、『離婚』したら?
後の手順は、明日、また話すから。
それで良ければ、頷い、、
『ゴツン』
OKらしい。
「あと、ね、、
ここに来る前に、この家の、御先祖の方々に、
私、断りを入れといたから、、
今のあんたは、
『木目込人形』と言う、
とても、とても、綺麗な人形なんです。
『人形』なんです。
『人間』じゃあ、無いんです。」
、、、、、
「それと、、
あなたの着物、を、
着替えさせてもらっても、良いですか?
きっと、楽になるよ?
約束する。
もしも、楽にならなかったら、
私の所に来なさい。
ご家族じゃあ、無くて、私の所に。
分かった?
ずっと、白無垢なんて変だし。
可愛らしい着物を、用意しとくから、、
楽しみにしてて?
じゃあ、、、また、明日。」
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それから、暫くして、
私は、Nのご家族の所へ、向かった。
そうして、
「 あの、木目込人形の着物を、
朱色の可愛らしい着物に、
着替えさせてあげては、もらえないでしょうか?
ケースを開ける際は、
私も立ち会いますから。」
すると、
Nのお祖母ちゃんが、急に、泣き出した。
「、、あの、お人形さん、
あの娘の母親が、お作りになったの。
私の主人の、お母さんが。
主人には、歳の離れた妹さんがいて、ね、
あの頃は、
『お家制度』と、言うのかしら、
家と家との、
親の決めた、結婚だった、から、、、
妹さんも、
若くして、嫁いで行ったのだけれども、
酷い虐めに遭ったそうでね、
旦那さんも、見て見ぬふりだったそうよ。
そうして、妹さんは、
とうとう、床に臥せてしまわれたの。
主人のお母様は、
「娘を返して欲しい」と、
何度も頼みに行ったらしいけれど、
それが通じる時代では、無かった。
それから、
お母様は、部屋に篭もりがちになって、
それが、今の、あの和室なの。
そうして、
1体の、木目込人形を作った、、。
それは、、、
自分の娘。
結婚式の白無垢の端切れで、
お着物を、お作りになったそうよ、
だから、まるで、
花嫁さんが、白無垢を着ているような、
お人形さんに仕上がったの。
お母様は、
毎日、毎日、その人形に、
話し掛けていたそうよ、、、。
ま、
これも、主人から聞いた話だから、
嘘か、本当か、、、
私ったら、イヤね、
ごめんなさいね、こんな話を、、、」
、、、、、
私は、言う。
「『離婚』させましょう。
あの娘と、旦那さんを。
ご本人にも、既に、了承済みです。
明日、離婚届の用紙を持って、また伺います。
あと、、、
その、朱色の洋服は、Nが作って。
1番最初に、
あんたに、コンタクトを取って来たし、
歳も近いしね、
お母さんや、おばあさんに習って、
明日までに、作っておいて。
早く着替えさせないと、
いつ、気持ちが変わるか分からない。
絶対に、明日までに、、、
分かった!?」
と、私は言った。
の、だが、、、
私の中では、
意外と、あっさり終わった気がしてた。
寺や神社が、
何も、出来なかったって、
ウソじゃあ、無いの?
ちゃんと、相手を見て、向き合ったの?
かなり、意味が分からん。
しかも、自分自身の事も、
自分自身、よく分からん。
この時ほど、
自分で、自分が、分からなかった事は、無い。
だって、
私は、何の知識も持ち合わせていない、
御札も、念仏も持たない、
ただの、素人だもの。
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次の日、Nから連絡が来た。
洋服が出来た。
私も立ち会い、人形ケースを開ける。
黴臭い、何とも言えない匂い。
白無垢を脱がせる。
、、、、、
その場にいた、皆が黙った。
人形には、
1枚の御札が、
いや、御札では無い、何が、、、
胸からお腹にかけて、貼られていた。
私は、思いっきり、その紙を剥がし、
そうして、ビリビリに破り、
「 このクソったれ!!
どっかに、行っちまえっ!!
2度と、帰ってくんなっ!!
、、お母さんっ!? 分かりますっ、、、!?
所詮、
『人形』に、命は与えられないんです。
だから、、、
今度、この子を苦しませたら、
この私が、この家が、、
絶対に、許さんからなっ!!」
そう叫びながら、
それらを、窓から投げ捨てた。
ビリビリに破れた紙切れは、
風に乗って、方方へ散って行った。
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そうして、無事に、
人形の着替えが終わり、
私は、離婚届を、テーブルの上に出した。
「『清一』、『キヨ』、、」
唐突に、おばあさんが、言った。
「、、、え?」
私が、驚いていると、おばあさんが、言う。
「、、昨日の夜、
夢に、ね、、出て来たのよ、その娘。
そうして、言うの。
『 私と、私のご主人様の名前を、
あなたに、伝えて欲しい、、』って。
私、ビックリして、
目を覚ましたんだけどね、
『伝えて』って、
そういう事だったんだなぁって、、」
「あー、昨日、
あの娘には、離婚届の話をしてますから、」
私は、
離婚届に、各々の名前を書く。
かなりの代筆だから、
その他の欄に、
『夫、妻、とも亡くなられている為、
代筆をしました。
書面に不備があれば、ご連絡下さい。』
と書き、
私の氏名、住所、
そうして、指を噛んで、血で拇印を押した。
証人は、いらないのだが、
おばあさんが、自ら署名し、
私と同じく、自らの血で拇印を押された。
少しの後、
私は、塩と酒を掛けたハサミで、
書類の『夫』と『妻』の境目を、
切り離した。
そうして、私は言う。
「『〇〇 清一』と『×× キヨ』の、
離婚が受理され、成立しました。
しかし、
『この離婚を認めない』と言う者があれば、
速やかに、申し出なさい。
" 代筆した私 " に、申し出て、訴えなさい。
1分だけ、待ってやる。」
私は、敢えて、
台所に在った、キッチンタイマーに、
" 01:00 "
と入力し、スタートさせた。
、、、、、
暫く、沈黙の後、
「 ピピピピッ、ピピピピッ 、、」
タイマーの音が、うるさく鳴り響く。
1分経っても、
何も、無かった。何も、起こらなかった。
そうして、Nが、
かなり頑張って作った、朱色の可愛らしい着物に、
身を包んだキヨさんは、
ご自分のご家族がいるお墓へと、入れられた。
2枚に分けられた離婚届は、
よく分からんが、
そこいら辺の、川に捨てた。
それらは、ずっと遠くに流れて行った。
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その後、
Nの実家では、何事も無く、
ご両親からは、謝礼として、
何故だか、『北雪』を貰った。
そりゃあ、高い酒だけれどもさぁー、
そりゃあ、
飲んでみたかった酒だけれどもさぁー、
何かが、、違う、よね、、、?
ねぇ?
いや、別に、
謝礼の品、とかじゃあ、無くても、
「 Kさん、この度は、
本当にありがとうございました。
また、遊びに来て下さいね、
今度は、お夕飯でも、用意しておきますから、
これからも、うちの息子を、
よろしくお願いしますね、」
その一言だけでもさ、
スッキリするし、私も気持ちが良い。
、、、きっと、
Nの、入れ知恵に違いない。
『Kさんへのお礼は、お酒が良いよ』
一遍、、、
いや、二遍ほど、死んで来い。
報酬が欲しいだけなら、
わざわざ、こんな事やんないよ。
分かってねぇな。
作者退会会員
長編13分。恐ろしい。
あひるなら、読む気、失せる、、、。
申し訳ありません。
それ故に、
私が、作品を投稿する際に、
必ず1番目に、気にする『改行』。
それが、キリが無さそうで、
今回ばかりは、諦めてみました。
だ、妥協、、、?
しかし、
もし、お時間を割いて頂き、
読んで下さる方がいらっしゃれぱ、
誤字脱字も含め、多目にみてやって下さい。
何よりも、
楽しんで頂けたなら、それに勝るものはありません。