中編4
  • 表示切替
  • 使い方

バイト〜ミイラ〜

 

コレは、ノラが高校生の頃のお話し

高3には、バイトも辞めていて夜以外は、ヒマだった。

夜は、ナンパや、ドリフト、ゼロヨン等で忙しい毎日だった。

しかし、金が無い。

バイトの金も底をついた。

又、バイトするしかない。

ノラは、バイトが続かなかった。

自分が、効率良く考えて動くのを上から注意されるのがキライ。

ワガママだった。

気に入らなければ辞めた。

そんな時、2日で3万のバイトが有るとSから聞いた。

2日で3万!!

当時の最低時給が、620円、破格のバイト代だ。

二つ返事でOKした。

Sから聞いたバイトの内容は、Sのオバチャンの倉庫の掃除で、1日5時間、飯付き!!

2日目も同じ。

日曜日だけの掃除のバイト!

最高だ!!

日曜日、午後1時にSが迎えに来てくれた。

隣り町の民家から少し離れた屋敷だった。

Sのオバチャンとは、1回合っていた。

面白いオバチャンだ。

separator

オバチャンの家に着いた。

お茶を飲みながら掃除の仕方、古い物が有るので、急がなくて良いから丁寧にキレイにしてと言われた。

ノラが中、Sは倉庫、屋敷の周りの掃除だった。

屋敷には、オバチャンの知り合いが何人かいた。

2時から始めた。倉庫は薄暗い風通しが悪いのか、ジメッとしてた。

オバチャンが言ってた通り古い書物、壺、鏡、巻物、お皿、色々有った。

ネズミか何かの腐った匂いが少し鼻につく。

5時間で、1万5千のバイトだ。

コレくらい我慢だ、、、

棚から物を取り、埃りを拭き、棚を拭きもどす。

コレの繰り返し。オバチャンは心配なのかチョコチョコ見に来た。

separator

2時間で、休憩時間になった。Sを呼びに行く。

Sは、ノラ見て笑ってこう言った。

「大丈夫かぁ?」

ノラ「少し暑いけど、土木より全然良いよ」

S「そうか、なら良かった」

休憩時間は長かった。

たっぷり1時間もオバチャンや、オバチャンの知り合いと話しに花が咲いた。

6時から8時迄で、今日は上がりになる。

また、倉庫に入ると匂いが少し濃くなっていた。

ネズミの死骸を探したが見当たらない。

気にせず、掃除を始めた。

書物や、巻物等は埃だけ落とし戻した。

着物が有った。

埃だけ落としたが、これでいいのか分からないので、オバチャンに聞きにいく。

慌てた、オバチャンの顔色が少し変わった。

「ノラちゃん、着物は処分するから掃除しないでいいわよ」

着物は、触らないで良かったらしい。

separator

右側の棚は、終わった。

次は左側を掃除して行く。

左側は、古い物が多かった。

壺も、掛け軸も、古い。

木箱を掃除する為、持ち上げた。

小さな木箱だが重い。

中身なんだろう?

開けて見た。

ヘソのお?何だろう?

元に戻した。

壺も多かった。

大抵は、中身が無いのか、軽かった。

しかし、2つだけ同じ大きな壺が有り、ソレだけが重い。

また、開けて見た。

干からびた何かが、有った。

臭くは、無い。

後は、簡単に、掃除しといた。

床、壁、窓を拭き時間内に終わった。

オバチャンに報告し、Sの方を手伝った。

separator

S「どうだった?」

ノラ「楽勝じゃよ、S君」

S「そうか、ココ終われば晩飯だから早く終わらせようか?」

ノラ「んだ、腹減ったよ〜」(笑)

separator

晩飯は、豪華だった。

天ぷら、寿司、大満足!

そしてビールもくれた。

高校生にビールはマズイのだが当時は色々ゆるかった時代。

酔いが回って、倉庫の中身の話しをしてしまった。

S、オバチャン、皆、固まった。

オバチャン

「ノ、ノラちゃん何の中身見たの?」

ノラ

「木箱と大きな重たい壺」

ノラ、(もしかして、アレはバレたらヤバイものだったのか?)

オバチャン連中が、話し合っている。

明日の朝、確認する事になった。

当然ノラは、こっぴどく怒られた。

S「ココまで、バカだと気持ち良いよ、全く何考えているのか、、、」

呆れていた。

翌日、呼ばれてSのオバチャン家へ。

ノラが、掃除した倉庫は、いわく付きの品の倉庫、そして中身を見た壺と木箱は浄化させる為に管理していた物だった。

オバチャンは、アレを見て平気なのが信じられないと言っていた。

倉庫の中身をSは、知っていたらしい。

何故だか、バイト代は2日分貰った。

オバチャンには悪い事したなと思い頭を下げた。

separator

ココからは後日談に、なる。

あのSのオバチャンは、ユタだった。

ノラの家族写真の鑑定してくれた人。

Sとオバチャンは、血の繋がりは無く親戚等では無いと言われた。

何故、あのバイトを頼んだか、それは家族写真で、幼いノラに興味深く、実際にどれ位いの力?(運)が有るのか見たかったと言う事だった。

しかし、中身開けて無事なのは、明らかに不自然らしい。

separator

あの大きな壺の中身は、人柱のミイラ、、、

そして、木箱の中身は、胎児、、、

かなり浄化が進んていたらしい。

だか、オバチャンは

「ノラちゃんは危ない、普通の人なら有る防衛本能が、弱すぎる」

「人柱見て、何も感じない、感じさせない守護霊なんて怖い」

と言われたらしい。

Sは言う

「ノラは、運って思っているけど、何かの力が働いているのは事実だと思うよ」

ノラ

「んじゃ、守護霊かぁ、見える人紹介してよ?」

「ああ、ソレ無理だよ、誰も見れないよ、オバチャンの屋敷に居たオバチャン達その為に居たんだよ、誰1人見えて無い、カーテンされてる様に輪郭、声さえ聞こえなかったらしいから」

あぁ、せめて守護霊は誰かしりたい。

Normal
コメント怖い
2
3
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ

コメントありがとうございます\(๑╹◡╹๑)ノ♬
あの屋敷の倉庫の掃除は、毎回オバチャン達数人で、やっているそうです。
ノラに興味を持っていたSのオバチャン達が、どれ位いの力が有るのか?
暴走する事が無いか、守護霊は、どうか?
色々と、実際に合って見たかっただけの様です。
Sには、前々から守護霊見たいと言っていたので、一石二鳥で、バイトの形で合う事に、なっただけでした。

でも、あの壺と木箱は開けてはイケナイ物でした。
御札?も古すぎて字も見えなかったですし、ボロボロと拭いてる時にかなり落ちてしまいました。

あの後からオバチャン達は夜通しで、また封印してたそうです。(笑)

あの後、1度だけSのオバチャンと偶然会いました。

あの時、ノラが死ぬと思っていたそうですが、他のオバチャンが
「あの子の周りの空気が、異常に硬いし、今も何にも憑いてないし、影や空気も変わってないから」
と言われたらしい。

そして、一言いった。
「ノラちゃんは、持っているモノが強すぎて、普通の人の感覚を持っていないから、その力が、弱くなった時は、オバチャンのトコ来なさいね」

ありがたい素直に礼をして別れた。

でも、念の為Sとノラは、一応、塩ぶちまけられ、叩かれ、御守りと給料3万円をちゃんと貰いました。

後、沖縄旅行は美味しい食堂探すなら、タクシーを1日貸し切って観光地やら、穴場スポット、美味しい食堂、教えて貰いながら旅するのも良いかと思います。
良く有るサイトの県内ランキングは当てにしないでくださいマセ。
美味しくない店が、多すぎる。
ヤッパ、地元の人が行く人気が有る店は、美味しいし、ハズレは有りません(ノ^_^)ノ

返信
表示
ネタバレ注意
返信