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「石」
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ノラは、石と縁が無い。
20歳の頃、アクセサリーショップで、石のリストバンドを作って貰った。
石の意味や、効果等を相談しながら作っていく。
石は、良かったがヒモが、ゴム製なのが残念だったが、気に入った。
支払いを済ませ車に乗り込む、その瞬間!!
ヒモが、チギレた。
ジャラジャラと散らばる玉。
今、さっき作ったばかりなのに?
石を拾って店に戻る。
コレ、ヒモ切れたんですけど、、、
店員さん
「え?」
ノラ
「ゴム製じやなくてワイヤーとかで、もう一度お願いします」
店員さん、奥で店長と話してる、、、
店員さん
「お代は、結構ですが、ワイヤーは無いので、釣り糸で宜しいでしょうか?」
釣り糸なら大丈夫だろう。
ノラ
「はい、お願いします」
釣り糸は、丈夫だったが、直ぐに失くした。
この時は、何も思わなかった
数年後、石を薄くきったアクセサリーに出会う。
薄いスカイブルーのターコイズ、白い石、
組み合わせを選んだ。
40分は、選んでた。
価格は、五千円、割高たが、買って貰った。
このネックレスは、一ヶ月も持たなかった。
お風呂に入る時は外す。
丁寧に、置いたはずだが、、、白い石が欠けていた。
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数年後、流行っていたのも有り、また石に興味が湧いた。
地元でも有名な店。
何でもその人に有った石を選んでくれるらしい。
期待が膨らむ、自分の石かぁ、何かなぁ?
店に行くと何名か客が、いた。
ヒマ潰しに中を見ていた。
高い!!
何万、何十万もする!!
デッカイ原石、、、
皆さん、コレ買うのか?
ノラは無理だな、、、
石にそんなに払え無いそう思い店を出ようとすると、石屋のオバチャンが
「おいで」
と言う。
ノラは高いから、また改めて来ますと言い帰ろうとすると、腕輪は安いから見てと言う。
せっかく来たし見ていた。
好きな物有ったら言ってねとオバチャンは、お茶飲みながら言った。
ノラの好きなターコイズが無い。
石の名前なんて知らない。
半透明な、水色、ピンク、黒の柄入りを選んでみた。
オバチャンは、それ見て
「それが、良いの?」
と不思議そうにしている。
普通は、選ばない組み合わせで、初めてだと言う。
お値段は、¥9000円高い。
ヒモは、ちぎれない糸でお願いした。
直ぐに出来た。
ノラ的には、満足だった。
オバチャンは、サイズ確認の為に付けて見て
と、付けて見た。
付けた瞬間、「パキッパキッ」と黒い玉以外、全部割れた。
ノラ
「は?え?何?」
オバチャン
「え?あれ?」
ノラ
「あの〜、コレ何で割れたんですか?」
オバチャン
「組み合わせは悪くないはず、、、、」
オバチャン
「アナタの家族に拝み屋さんか、ユタの方いるの?」
ノラ
「親戚に、拝み屋さんみたいな人はいるけど、、、関係あるんですか?」
オバチャン
「親戚にいても普通は割れないのに、おかしいわねぇ、ちょっとコレに手を当ててみて?」
透明のデカい原石だ、手を置く。
しばらくして、手を離した途端、
「バッコンッ!!」
と割れた、、、、
値札は、20万!!
ノラ
「えぇ〜ッ!?」
オバチャンは冷静に、
「やっぱり、割れたねぇ。水晶は、ヒトの力を大きくするのょ、力が有る人には必要無いし、普通の水晶では持たないのょね」
ノラ
「あの、スイマセン、水晶の代金無いです」
「良いわょ、面白い物見れたしねぇ、んじゃぁね、水晶以外で、組み合わせてみようか?」
オバチャンは、楽しそうだった。
結局、ノラの好きな組み合わせは出来なかった。
お代は、良いからまた来てっ言われ帰った。
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石は、もう要らないかな、
それ以来、石は身につけてない。
作者サンタ…まりあ