短編2
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「出来ない葬式」

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      「出来ない葬式」

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「からかうとイタイから、、、、

またね、、、、イタイ人ミテからかう

頭にアナがアル、、、

塞げないアナだから、、、、

人にミエナイ

自分でフサグから、、、、」

ここで、電話が切れた。

友人とは、言えない付き合いの浅い人からのイタズラにしては、やりすぎの意味不明の気味が悪い電話。

なんで、夜中に、ノラに、、、、

親しくも無い、知り合って長くも無い。

ノラに?

ノラの話しなんて聞かず、話すだけ話して電話が、切れた。

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翌朝、知り合いの高さんに電話してみた。

高さんにも、同じ事を言っていた、一方的に話していたらしい。

親にも電話してみたが、繋がらない。

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1週間後に、警察から連絡が有った。

知人、友人、先輩、後輩、職場の同僚、関係者。

知人は渡し船に乗り、釣り場で自分の頭をハンマーで叩き割り自殺してた。

大きなアナが開いていた。

ソレだけなら自殺で、片付けられるが、死因は、圧力で飛び出した目、口、耳から出た脳や、血。

ハンマーの打撃では無く、頭の中から爆発した変死体。

強い圧力が、イキナリ下ると鼻血が出る。

もっと強い減圧が彼の頭の中身を飛び出した事が死因だと言う。

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彼は、穴場で渡し船に乗って、翌朝に発見された。

釣り場は知人の割れた頭、飛び出た脳、血、

でベットリ黒い固まりが飛び散っていた。

半分は鳥に喰われて無くなっていた。

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警察は、取り敢えずの任意の聴取をしていた。

その理由が、知人の死亡後に何名かに電話を掛けた所だった。

死んだ知人は、死亡して、半日後から電話を掛けている。無差別に。

病? トラブル? 分からない

結局、自殺で処理された。

渡し船の船長に彼の釣り場に連れて行って欲しいと連絡してみたが、あの釣り場は、もう使えないと言われた。

しつこく理由を聴くと船長は、

「狂ったロボットの様に気味が悪い動きで、散らばった頭の中身を探してる彼がまだいるから、もぅあそこに人は渡せ無いよ」

と言われた。

浅い付き合いの知人の変死、電話、全て分からない。

葬式も無く、親族は会いたがらない。

あの夜の釣り場の彼は、また何度も同じく死に、また頭の中身をを詰め込んでいるのか。

分からないし、これ以上は探らない。

関わりたく無いのが、本音だ

               ノラより

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