短編2
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俺君

「俺君、おはよう!」

「あ、おはよう」

僕はいたって普通の高校生だ。

部活は剣道部に入っている。

成績は中の下くらい。

そう、いたって普通の高校生なのだ。

しかし、強いて特徴、いや、悩み?を挙げるとするならば・・・

「俺君、今度の文化祭、もしよかったらさ、一緒に回らない?」

僕は、とてもモテるのだ。さながら恋愛漫画の主人公のように。

もちろん他に悩みもあるのだが。

「い、いいよ!?お化け屋敷をやってるクラスもあるし、そこなんてどうかな?」

「ちょっと怖いけど・・・俺君となら行ってみたいな♡」

「頑張ってエスコートするよ」

「ありがとう♡楽しみだな〜」

・・・ふふふ

なんて良い人生だ。僕の今後の高校生活は夢に溢れている。

その後、夕暮れの陽がさす下校時に「銀髪の謎の少女」に出会い、魑魅魍魎たちと戦うことになったりしたが、新たな美少女たちと出会い、絆を深めていくことになる。

しかしだ・・・

「ねえ、みんな・・・」

「「「「「なに? 俺君♡」」」」」

「なんで、僕のことを、「俺」君って呼ぶの?」

・・・・・・・

「主任、これ見てもらってもいいですか?」

「ん?ああ、いま開発中のやつな。ゲームのジャンルは恋愛モノだろ?」

「そうです。しかし、私はこの手のゲームの良さって分からないんですよね。鬱ゲーとか、トラウマ系って呼ばれるんでしたっけ?」

「最後はヒロイン達から中世の拷問を何度もかけられるオチだろ?しかも生き返らされてはまた繰り返されるやつ。」

「自分で製作しておいてなんですけど、本当に救いが無いですよね。こんなのを楽しんでやるユーザーってどんな人なんですかね?」

「それが、まだ開発中なのに、もう予約を入れてる人もいるんだぞ。」

「ええ?相当いかれてますよ!」

「なんでも、参考にしたいらしいぞ」

「こわ・・・なんですか「参考」って。今のうちに警察に通報しといたほうがよくないっすか?名前とかわかってるんです?」

「ああ・・・ダメだ、おそらく偽名だな。」

「そうですか。なんていう名前なんです?」

「えっとな・・・【ボヘミアン】だ。」

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@りこ
コメントありがとうございます。
時系列的には、以前投稿した「バ美肉」の過去の話になります。夫婦の愛の形も色々ですね!

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@あんみつ姫 全然大丈夫ですよ笑
私はプレイした事ないですが、実際にプレイをして、鬱になり自殺者が出たため規制された海外のゲームがあるそうです。
表紙がコロコロ変わるのは、私の優柔不断によるところです。
しかし、アップされてる画像の中には本当に怖いものもありますね。本当にこの画像が公開されてていいのかな?というものまで・・

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