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体験談 其の弐

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これも私がアパートで

独り暮らしをしていた時の話です。

(ちなみに前のときと同じ物件です)

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その夜、私は「呼吸が苦しい」

ことに気が付いて目を覚ましました。

目を覚まして思うことは、

「意識しても呼吸ができない」

「手足が動かせない」

「指先も動かせない」

という事実。

「金縛りだ」

と察するのに、左程のときは必要ありませんでした。

時刻はわかりませんでしたが、

闇の濃さから深夜なのは間違いありません。

そこまで考えている間に、異変は起きていました。

布団の一角が沈むのです。

足音はなく、しかし確かな質量を持って。

それは子供の体重でそこを踏み、歩いている、

ちょうどそれくらいの感触でした。

「足跡」は布団を踏みながら周回します。

眼は開いていて、室内の様子は見えているのに、

「それの姿」は見えません。

やがて3周ほどしたところで「それ」は消えました。

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後に同じ方に遭遇したことはありません。

同じ部屋で遭遇したのは、また別の方でした。

その話は、また別の機会に・・・

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