昔住んでいた所の隣人から聞いた話です。
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これは怖い話と言うか変な実体験です。
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当時は幼かった私の姪が沖縄の八重山から近所の奥多摩(流石に住所は勘弁して下さい。)に引っ越してきた時の話です。
その姪の様子が少しおかしかったのです。
姪は一匹の小猫を飼っていました。
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姪はその子を「シーサー」と名付け呼んでいましたね。
どうもそのシーサーの様子がおかしいのだと言いました。
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道に落ちていた真っ赤なガラス玉の様なものを飲み込んでからだそうです。
シーサーは子猫にしては大人しいと言うか風格があると言うか子猫っぽさが全然無くなってしまった様で姪によれば毛の色さえも変わったのだとか。
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グレーだった短毛は全て抜け落ちてしまい新しく燃える様な赤茶けた毛並みになってしまったのだとか。
一番驚いたのは食べる餌の量です。
毎回大型犬かって位に大食いでした。
姪はガラス玉を吐き出させようと何軒も獣医に看せたのですがガラス玉はシーサーの体内から消え失せていたそうです。
酒の席で言ってもなかなか信じて貰えないのですが結局、シーサーは40年以上も生きてモサモサの赤茶毛は切っても切っても生えて来て最後は鬣となり図体はメインクーン並みの大化け猫となってしまいました。
我が家を訪れた客人がシーサーと鉢合わせすると必ず腰を抜かしますよ。
動物園から逃げたヒョウと間違えられて通報された事もありましたね。
それから、たまに得体の知れない小さいバケモノみたいな獲物をくわえている事があるんです。
その獲物はシーサーに噛み殺されたのかピクリとも動かないのですがあれは怖いですよ。
図鑑にも載ってない異形の生物ですから。
シーサーが食べ終わる前にその獲物の写真を撮ってSNSにアップロードするのですが何故かいつもすぐにアカウント毎消されてしまいます。
我が家の屋根で日向ぼっこしてる時はもう伝説のシーサーの姿そのものでした。
この大化け猫のせいで「もしかしてシーサーは実在したのでは?」論争をよく姪と闘わせましたね。
そんでもってこれは人には言わないんですがシーサーは今でもたまに屋根で目撃されるんです。
私もこの前見ましたよ。
計算が正しければもうかれこれ48歳の筈です。
人前には滅多に姿を現さなくなりましたがね。
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個人的に色々調べてみたのですが八重山には「ヤマピカリャー」という化け猫伝説があったそうです。
馬鹿馬鹿しい・・・
あれは確かにデカイけど単なる猫ですよね?
姪によると最近は人語も解し質問に頷いたり首を振ったりするそうです。
馬鹿な・・・
私は信じませんよ。
あれは絶対に猫ですよね(´・ω・`)
作者退会会員