悪夢が悪夢すぎたので聞いてくれ

短編2
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悪夢が悪夢すぎたので聞いてくれ

今日、寝ている時に悪夢を見て一度、午前2時に起きてしまった。

その悪夢は夢の中で自分が寝ることで始まった。

夢の中で眠りにつくと、その夢の中でシモヒラ、ナナという女性に遭遇した。

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遭遇したと表現したのはあまりにも突発的な出会いだったからだ。

まず、夢の中でピンポーンと自宅のインターホンが鳴る。

その後、モニターを確認すると「シモヒラ、ナナと申します」そう告げられた。

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容姿は真っ白な服で袖は両手が隠れるほど長く、服自体も両足が隠れるところまで伸びていた。

一枚の大きな服を上からガバっと被ったような服だ。

髪は腰のところまで伸びており、顔は真っ黒で分からなかった。

しかし不思議とニタニタ笑っていることは分かる。

気持ち悪い。

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もちろん、玄関を開けることはない。そのまま寝床に引き返した。

廊下を歩いて部屋のドアを開けると、いた。

真っ黒な顔してニタニタ笑っているシモヒラナナが、、、

どんどん近づいて来られたーところで夢から目が覚めた。

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しかし忘れてはいけない、まだ完全に目が覚めたわけではない。

夢の中で夢を見たから、起きてもまだ夢の中だ。

そこでおれは起きて早々、ベッドの中で「シモヒラナナ」とスマホで検索してしまった。

専用の掲示板があり、開くとズラーっとシモヒラナナに関することが書き込まれていた。

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夢なので全部覚えているわけではないが、

シモヒラナナは都市伝説の一つであること

会うと死ぬか殺されること

人の想像で作られた存在であること

そういったことが書かれていた。

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見なきゃ良かった、そう思いながら画面を閉じた。

ピンポーン、またインターホンが鳴った。

「こんにちは宅急便です〜!」と若い男性が元気よく挨拶してきた。

念のためカーテンの隙間から相手を確認した。

ヤマトのような緑色でキッチリ制服を着こなしている。

「はーい」と返事をしておれは玄関のドアを開けた。

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「シモヒラナナ様からのお届け物です」と言われ、おれは段ボールを渡された。

送り主を見るとカタカナで「シモヒラナナ」と書かれていた。

すぐに捨てに行きたかったが、中身が分からないと捨てる場所も分からない。

仕方なく開封した。

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中にはファミコン?のようなゲーム機があった。

無地のカセットが刺されている。

「誰がやるかこんなもん!」と思わず叫んだところで再度目が覚めた。

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ベッドの中でスマホを開いて時刻を確認すると、午前2時半ほどだった。

怖い時刻だが、それ以上にスマホで検索しようと考えたことが怖かった。

夢の中での教訓から検索はせずに、そのまま画面を閉じて寝た。

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その後は変な夢を見ることもなく寝ることができた。

Concrete
コメント怖い
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なぜか週間3位になってました。ありがとうございます。素敵なコメントも読んでいます。夢と現実がリンクしたことも過去に経験したのでまた載せようと思います。

ただ夢系ばかりだとつまらないので引き続きオリジナル作品を書いていきます。

またお願いします

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都市伝説って実は噂話によって作られた説があります。口裂け女など、小学生の時に聞いたことがあると思いますが、多くの人の想像が形となって出現するものかも知れません。
「シモヒラナナ」と検索にかけてもおそらくツイッターなどがヒットすると思います。
そういえば、ツイッターやラインでも検索してはいけないIDがあるそうです

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