短編2
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Yとの出会い(2)

ソイツが来たのは3時。

丁度丑三つ時だった。

巨大の猿みたいな体に、無表情で口と目をぽっかり開けたような人間の顔。

その時、Yの寝息は聞こえたがRの寝息はきこえなかったから多分寝ていないんだろうな、とか思う。

「Rぅぅうう”…Yぃぃぃい”…つむぎぃ”…」

名前知られてるし、会話やっぱ聞かれてたか。

てことはずっとついて来てたってことかな。

Rに私たちを探してるから喋っちゃだめ、ということをつたえる。

Rは動かなかった。

ワンチャン金縛り合ってるな、

私はなんで合っていないんだろう、と思いながら心当たりを探す。

…多分守護霊のお陰だ。

Rのことも守ってくれないものだろうか。

そんなことを思いながらスッと立ち上がる。

そしてその猿みたいなのに近づいて行き、目の前で止まる。

Rが、「んっ”、!?」みたいな驚いた声を出したがそんなことは気にしない。

深く息を吸って深呼吸。

多少の震えも止まり、言葉をいう。

私『あんたの探してる奴いないから、帰ってくれない?』

睨みつけて回し蹴りをお見舞いする。

そうするとソイツは消えていった。

“虎の威を借りる”と言う奴だ。

守護霊にまたも、助けてもらった。

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時間も経って朝になる。

Rとあの時の話をしていると、Yが起きてきた。

Y『…んぁ?なんの話してんだ?』

…と、不思議そうなものを見るような目で見てきた。

私はあの騒ぎの中1人だけスヤスヤ寝ていたYがあの化け物より強いと思った。

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