短編1
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炎上

「笑いながら刺してくるんだよ」

一緒に飲んでいる友達が言う

「誰に?」

おれは当然な質問をする。

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「山田に」

それは大学生時代によく一緒に行動していた友達の名前だった。

「え!?なんで?ケガとかは?」

焦りながらおれが質問すると友達は不思議とニコニコしながら答える。

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「刺すのが好きなんだってさー(笑)刺されるのもけっこう良いもんだよ」

友達はスッと僕の胸にナイフを刺した。

血が滲むが外に出やしない。

それどころか心地良い気持ちになった。

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「あー、そうだね。刺されるのって気持ちいいね」

おれは今誰かを刺してあげたいと思う。

こんな気持ち良くて幸せなものはより多くの人と共有すべきだろう。

Concrete
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