中編3
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都市伝説を創ろう case3

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都市伝説case3:

【浅間山荘事件と宗教2世問題の類似点】

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連合赤軍による あさま山荘の籠城事件が1972年の2月に於けるおよそ10日間。

毛沢東語録とトロツキズムに関連する、当時のいわゆる過激派左翼による事件だった。

あれから半世紀、日本人は未だにイデオロギーの扱い方を知らない。

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どういうわけだか誰も公言していないし、何故だか不満も語られないひとつのこと。

「宗教2世問題」についてマスコミの報道は明確に安倍晋三銃殺事件を“利用”していて、

さらに当然ながら誰が観ても解るように、あの犯人の殺人行為に“便乗”している。

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保身のためにあまり公言したくは無いけれど、

10年以上前に統一教会について批判するビラを個人的に制作して仲間達と一緒にバラ撒いたことがある。

あの頃はあの団体について、マスコミはおもてだって文句をつけてはいなかった。

私は「あいつら、やばい」と考えていた。

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私のような無学歴高卒野郎ですら理解していたカルト宗教のヤバさについて、なぜ日本国の重要人物が撃ち殺されるまで公安が対応していなかったのか?

まぁ、それは仕方が無いのかもしれない。犯人は偶発的なテロリストだったからだ。

問題はその後にある。

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宗教2世が人を殺した。

その意図を精査せず、その事実だけがシンボライズされてしまった。

安倍氏が撃ち殺されてから現在まで延々と続いている「今さら」の宗教2世問題である。

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簡単に言うならば「犯人の思うツボ」であり、彼から言わせたら「ありがとうマスコミ」だろう。

統一協会に飽きたのか、昨日の報道番組ではエホバの証人を引き合いに出してきた。

輸血の問題あたりのごく基本的なことしか説明しておらず、教義についてはほとんど何も言われていなかった。

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安倍晋三が撃ち殺され、その犯人のメッセージに明確に言い訳の仕様も無く従って、まるで計算されたみたいに統一協会が問題視された。

文明国では非常に珍しい【完全なるテロリズムの勝利】である。

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人殺しの恨み言をそのまま受け入れることが何を意味するのか?

要人の殺害さえ犯せば「意が通る」ことの証明になる。

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宗教を見直すという点で漸進しているこの状況そのものは歓迎されるべきであるけれど、

なぜひとりの政治家が殺されるまで誰も声を挙げなかったのか?

または、なぜ無視されてきたのか?

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なぜこれほどまでスムーズに、つまり著名人の殺害というインパクトを都合の良い契機としたように、

氏の死後、現行の宗教法人が問題視されるようになったのか?

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裏切りの構図がここで見えてくる。

つまり「元首相が亡くなるほどの印象によってしか潰せない組織があった」

さらに言えば

「現行の総理大臣ではなく元首相あたりの殺害ならば陰謀を上手く隠せる形で、

敵対政党の後ろ盾となっている宗教組織を潰せるのでは」

などの思惑が考えられる。

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自民、公明、共産など、たとえば宗教法人そのものではなくても名義を変えて幾らでも献金は存在する。

政教分離がもし本当に達成されるとしたらそれは科学としての政治の完成であり、そこにイデオロギーの差異は無くなるはずである。

残念ながら今の私達に、そんな合理的な政治はできない。

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半世紀前、立て籠もり事件を起こした連合赤軍の若い男女数人は、

あのあさま山荘に向かう直前、

既に他のロッジで仲間を10人以上も殺していた。その内には妊婦もいた。

簡単に言うならばリーダー格の「意に沿わなかった」

あるいは粛正に関する「意に沿った」ので殺された。

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けれど残念ながら、彼らの暴力革命は小さく終わってしまった。

イデオロギーと宗教はまったく不可分であって、宗教活動と革命運動は同等の分野であり、

人殺しも救済も同じ領域内で行使される、恐ろしく不安定な世界なのだ。

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つまり元首相銃撃事件とは、

敵対政党の後ろ盾となっている宗教法人を潰すための策略の一部だったのだ!

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case4:

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