あんまり怖くないけど不思議な短い話。
幼少期、保育園にいた頃の話なんだが、そこで不思議なことが起こった。
私は当時年長クラスの部屋にいて、一人で遊んでいたんだと思う。
けど、ふと窓の外を見たら、ひまわりみたいな黄色い花が、太陽に向かって伸びている。
一瞬目を疑ったが、その黄色い花は、太陽に向かってめちゃくちゃ伸びていて、ビックリするぐらいの急成長を遂げていた。
え、何あれ、と子供ながらにそう思って、立ち上がってそっちに行こうとしたんだが、「〇〇ちゃん、何してるの?」と、保育園の先生が遊びに来たことで、それは断念することになった。
あとからその事を先生に話してみたが、不思議なこともあるものだね〜とかで流されてしまって、未だにあの花のことは分からずじまい。
普通、花とかの植物って、長い年月をかけて咲くものだから、なおさらよく分からない。
まるで、あそこの場所だけ、時間が飛んだみたいな、そんな印象を受ける幼少期の記憶だった。
作者銀色の人