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Kさんが大学生の頃酔った勢いで仲間と夜の墓場に行き墓石の1つに「ペケ」印を落ちていた釘でつけた。
翌週田舎の母親から電話で呼び出された。父親が体調を崩し検査したところ結果が芳しくないとの事だった。
田舎へ帰り母親と医者から説明を受けていると医者が見せたレントゲンの肺の部分に「ペケ」に見える影があった。
その後父親は入院しどんどん衰弱しある日こん睡状態になった。眼を見開きうなり続けている。医者曰く「朝までもつかどうか」ということだった。
母親は泣きながら「お父さん!」と叫んでいる。すると突然父親がKさんの腕をすごい力で掴みKさんの耳元に顔を近づけて
「あと一人」
と呟いたそうだ。
その後何年かは何も起こらなかった。現在Kさんは結婚し小学生の女の子の子供がいるが最近は学校へ行っていない。
理由を尋ねるとKさん曰く「娘のランドセルからノートからクラスのやつらの仕業かな?「ペケ」って大量に書いてあったからそれのせいじゃないんですかね?」との事だ。
「それって学校とかに言ったほうがよくないですか?」と僕が言うとKさんは
「いやぁほんとに僕の子どもかもわからないし」とめんどくさそうに呟いた
ちなみに死んだ父親のこともKさんは昔から嫌いだったそうだ。
全てKさんが仕組んだことなんじゃないかという疑いの表情を向けるとKさんは「嫁が最近入院していて色々持って行かなきゃならないんで行きますね」とめんどくさそうに立ち上がると伝票を手に取り話を聞いていた喫茶店から去っていってしまった。
Kさんが去った後ふと見るとKさんが飲んでいたアイスコーヒーのグラスの水滴がテーブルの上で「ペケ」の形になっていたのでそれを触らないようにおしぼりで消した後僕も喫茶店を後にした。
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FIN
Present By ゆっkー
短くてすまない。
作者ゆっkー
引用元
https://xn--u9jv84l7ea468b.com/kaidan/#tanpen