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短編1
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おたまじゃくし

すっすっすっ、ふー。今日もいつもと同じように白い液体を体外に放出してそれをティッシュに包んで捨てて寝る

時々思うのは今出した液体が女性の腹の中であれば命になっていたかもしれないということ

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生命の種を自分の一時的な快楽のために出して眠りにつく日々

命として繋げられたかもしれない液体の中にいる種は何を思うのだろうと考えることがある

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ただでさえ何千何万という競争相手がいる中で勝ち残る必要がある彼らにとって

僕が日々している種を無駄にする行為は許されるものだろうか?

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人として形を成す前に僕の身勝手な欲望に殺される種たちはいつか復讐をしに来るのではないかとも思う。

そんなことを考えるのも少しの間だけで寝て起きてしまえばとうに忘れている。

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朝起きてトーストにコーヒーを飲みながらニュースを見ていた。

どうやら本人と瓜二つな人物によって殺害された人の事件が報道されていた。

何となく、僕は昨日のことを思い出した。

Concrete
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