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短編2
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我慢比べ

ネタがもうない見えない人です。

幽霊なんて一切出ず怖くも何もないが1人ビビっていた話をしたいと思います。

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私が高校生ぐらいのお話です。

その時はもう高校生というのもあり、夜ふかしも多くなっていたやんちゃボーイまっさかりの時期でした。

その日は家の1階中央にある座敷でコタツに入りながら夜遅くまで漫画を読んでいました。

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その部屋は中央に位置することもあり四方に障子がある部屋でした。

近くに仏壇と神棚が設置された部屋があることもあり、その部屋から不意に誰もいないのに柏手の音が鳴ることはお約束です。

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その日は珍しく姉もコタツに入りながら雑誌を読んでおり二人して何も喋らず時間が過ぎていきました。

深夜近くになった頃でしょうかある異変が起きるのです。

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それはある一方の方向の障子からカリカリと音が鳴るのです。

最初は羽虫が障子にぶつかる音かなと想ったのですが明らかに音が大きい…Gか!?

それが鳴ったり止んだり、長い時は一分以上鳴り続けたり…

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私は怖がりだ…確認なんてできる訳がない!!

Gが飛んできたらトラウマもんだ!!

そういうわけで動かなかったのだが、姉は何も気にせず雑誌を読んでいる。

何て肝ったまのすげー姉だと思ったよ。

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普通こんな時間に謎の音も怖いだろうし、Gだったとしても怖い!!

だがこの姉一言もなければ表情も変えず音のなる方向すら見ない…

これが無心の極致か…

負けたぜ…伊達に私よりも3年長く生きてないな。

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そう思うとこんなにビビっている自分が情けなくなり、こうなれば自分も無視だと決め込む。

声を上げたら負けだ!!と私の中で謎の勝負が始まり漫画を読み続けた。

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すると40分程経つと音が一切鳴らなくなり、Gが何処かに行ったのかな?と思いつつそのまま夜更かしを続けるのであった。

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後日姉に

私「そういやこの前の夜、障子からガリガリ鳴ってた音によく普通でいれたね?」

と姉に尋ねると

姉「そんな音一切聴いてないよ?」

……………

成る程…

そこまで集中して雑誌を読んでいたか…

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と思いたいが私にしか聴こえないなんてイジメかよ!!

Concrete
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