当時私は小学校5年生、学年が一つ上の子数人に誘われ
学校に侵入して遊ばないかと
日曜日で先生は誰1人居ません
勿論二つ返事で行くと言いました
その時何故年下で私だけ誘われたのかは今でもよく分かりません
そして夜に行く勇気は無かったのか、お昼四時くらいの中途半端な時間に行く事に決定していました
当日、トイレの窓の鍵を前日に開けていたと言う先輩
トイレの窓から侵入し、悪い事してるなーと謎の悦に浸って居る私をおいて、先輩たち数人は女子トイレに入ってはしゃいでました。
私の教室は4階にあり
当時下心しか無かった私は、好きだった女子のリコーダーでも舐めに行くかと今考えると気色の悪すぎる動機を持ちながら先輩達に、先に上の階行きますねと良い、階段を上がりました
その時にはすでに陽が翳ってきていました
一段一段上がるたび下ではしゃぐ先輩達の声が遠ざかり、4階に着くごろには辺りはとても静かでした
そして教室の前に着き気づく
鍵が無い。当然休みの日なのだから鍵は閉まって居る
馬鹿な私は酷く落胆し、教室の窓とドア全てをガチャガチャとしてみましたが当然開きません
私はため息をつき、先輩の所に戻ろうと思い、廊下の階段がある方向を向きました
男が立っていました
赤いキャップを被りマスクをしていました。
そして、右手にはサバイバルナイフを持っていました
全身に鳥肌と冷や汗をかきました。
その時は日が翳り、窓から刺す夕方の陽光が男の右半身をオレンジ色に染めていました
突然、そいつが逃げ出しました。階段の方向に
私は固まってそいつが上に行ったのか、下に行ったのかわかりませんでした。
ここに居たらまずい、私は勇気を出して階段を駆け下りました。
先輩達の声が聞こえてきました。2階に居ました
私は必死の形相で、先輩達に今あったことを伝えました
それまで笑って遊んでいた先輩の顔が青ざめて居ました
年上といえども小6そりゃ恐ろしいですよね
私達は階段を駆け下り学校から飛び出しました。
急いで学校から離れる私達
そして走って逃げる最中後ろを振り返りました
薄暗い学校の3階
男がこちらを見ていました。いやらしくニタニタ笑っていました
そいつが誰なのか、目的は何だったのかは今でも分かりません
作者ガキ