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短編2
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和田さん⑤

幸運に恵まれ、立派な体躯と冴え渡る頭脳を持ち合わせたケビンでしたが、流石の彼も寄る年波には勝てず、だんだん弱ってきました。

父から連絡を受けた私と娘が駆けつけた時、かかりつけ医の処置を受けているところでした。

「ケビン!ゆ〜やで⁉︎分かる⁉︎」

深い呼吸をするケビン。

「なぁ!ケビン?あんたまだ15年しか生きてへんやん!もっと生きなあかんで!」

四肢を突っ張り、痙攣し• • •

「なぁ、返事して?いっつもみたいにワン!ゆぅてぇな!」

すると娘が静かに言いました。

「ケビンのお友達のおじいちゃん、ケビンの体、なでなでしてるよ?」

「ケビン、笑ってるよ。」

和田さん?

和田さんがケビンを導いてくれているのか。

院長がケビンの目を伏せるように撫でた瞬間、自宅の置き手紙を見た主人が飛び込んできました。

「• • • ケビン• • • 」

「院長、ケビン、死んじゃったの?」

「21時20分、ご臨終です。」

立ち上がる父。

「皆さん、ありがとうございました。ケビンは今、息を引き取りました。ケビンは• • • 幸せやったと思• • •」

声を詰まらせる父に代わり弟が震える声で言いました。

「次生まれ変わってもウチにおいでな。」

「皆でケビンの冥福を祈ろう。」

皆で合掌したその時。

ギシ• • •ギシ• • •

またあの足音がしました。

ケビンは安らかな顔をしていました。

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

ケビンが他界して一年。

素晴らしい晴天の休日、お墓参りに行き、帰りに実家のケビンの仏壇にもお参りしました。

「ケビン、お墓参りいってきたよ。」

「ケビンの好きなジャーキーやで。」

「さ、手ぇ合わせてね。」

心の中でつぶやきました。

和田さんの気配は感じませんでした。

きっとケビンと共に天国へ旅立ったのでしょう。

ご拝読ありがとうございました。

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まあらいおん様
コメントありがとうございます。
和田さんとケビンも喜んでいると思います。
またケビンとの思い出プラス不思議体験、整理できたら書きたいと思ってます。

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ついに完結かと思うと寂しいですが感動しました。

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uniまにゃ〜様
コメントありがとうございます。
私達もそう願ってます^ ^
猫ちゃんかわいいですね。
気ままな猫ちゃんと暮らすのも夢です。

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何となくですけど…ケビンちゃんと和田さんが、仲よく散歩している様な気がします
わんこに懐かれるって羨ましいです。
私は自分の飼い猫だけですね 後は逃げられます

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翔様
コメントありがとうございます。
全て読んでいただき感謝してます。
このお話は、自分の頭の中の整理でもあります。
書くこと、読んでいただくことが、和田さんとケビンの供養になると信じております。

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いい話でした(^^)
①から順に読みました(^^)
和田さんもいい方(霊?)でホッコリしました(^^)

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これまでのお話に怖いをつけて下さった皆様、ありがとうございます。
そしてコメントを下さった皆様、本当ににありがとうございます。
和田さんもケビンも天国で喜んでくれていると思います。

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はな様
コメントありがとうございます。
私達家族もケビンのおかげで命の尊さを再認識しました。
世知辛い世の中、こんな素敵なワンコも居たんだ、そう思って頂けたら。
全ての人が命を大切にしてくれたら。
願って止みません。

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はぁー。゜(゜´Д`゜)゜。涙が止まらん、、、。良かったね、ケビン君。

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ロビン様
コメントありがとうございます。
そして褒めていただきありがとうございます。
ケビンは本当に幸せ者でした。
和田さん、最初は怖かったけどホンマええ人でした。
和田さんに限らず出会った方は皆素敵すぎました。
本当に感謝してます。

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素敵なお話しでした。ケビン君は和田さんに出会えて幸せでしたね うちにも和田さん的な幽霊さん来てくれへんかなぁ。

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