ヒトミさんは中学生の頃、とても不思議な体験をしたそうだ。
学校から帰ってきて、二階の自室に入ろうとドアノブを回す。しかし、ドアが開かない。ドアのたてつけが悪くなったのかと思い、力一杯ドアノブを引っ張った。するとドアは開き、部屋の中には自分自身が内側からドアノブを握り締めて笑っていた。ドアが開かなかったのは、彼女のせいだったらしい。
部屋に入ると、またしても自分自身がベットに悠々と寝ていて、更に驚いた。
夜も更けたので、そろそろ寝ようかと自室に戻った。すると、先ほどの二人がスーッとヒトミさんの中に入ってきたという。
……あなたは大丈夫?
作者まめのすけ。-2