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幼い頃住んでいた家の近くの公園の話でございます。
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神奈川にある某公園のトイレは公園の真ん中に一つだけ置いてあり、トイレには落書きが沢山かかれている。いろんな噂かあり、変質者がトイレに隠れていて子供か入ろうとすると腕を掴んで中に入れてイタズラするとか、カップルがいつもトイレに入ってるとか様々。
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夜中になるとトイレのドアが少し空いて、中から妖怪が出てくる、みたいな噂話もあった。どれも嘘だろうと思っていた。
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両親と旅行先から家へ帰ってきた時間が一時過ぎた時があった、車で家へ向かう途中例の公園の前を通った。
何気無くトイレが目に入り見ていると、トイレのドアが薄く開き、中から茶色っぽい黒っぽい腕が伸びて手招きをしていた。
中から何か出てくるんじゃないかと怖くなり目を逸らした。もう一度確認するとドアは閉まっていた。
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その日は自分の部屋で眠れず、両親の部屋で寝た。 いつも無駄吠えしない近所の犬が激しく吠えていた。
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<おしまい>
作者群青