私の彼氏は霊感があるんです

中編3
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私の彼氏は霊感があるんです

友達から聞いた話でございます。

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私の彼氏は少し変わっているんです。

いつも私に 俺には霊感があるから霊がどこに居るのか分かるんだよ!俺すげーだろ?と自慢してきます。

彼の家に遊びに行ったり何処かへデートする時もいつでもどこでも、俺には霊感があるんだ凄いんだと話をします。

毎回そればかりなので私はうんざりしていました。

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私の彼氏がBBQをしたいと言い出し、彼の休みの日に川へBBQしに行く事になりました。

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俺の彼女は凄く可愛いくて大人しい子で自慢の彼女だ。

俺は霊感があるから悪い幽霊から彼女を守るんだ。

近々彼女を川に連れてBBQに行くんだけど、凄く楽しみでわくわくしてる。

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BBQ当日 俺達がBBQに選んだ川には既に先客がいた。数名の男女がBBQをしている。

楽しそうに何か話をしているようだ。

その光景を俺はBBQの準備をしながら見ていた。すると、数名の男女の中の一人が近づいてきた。

「あのお..一緒にBBQしませんか?」

どうやら一緒にBBQをしたいらしい。

彼女に「どうする?」と聞くと彼女は「別にいいんじゃない?」と答えた。

「はい。一緒にBBQしましょう!」

数名の男女と一緒にBBQする事になった。

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数名の男女は皆楽しそうにBBQしている。

俺の彼女も楽しそうに笑っている。

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数名の男女と楽しくBBQをしていると急に彼氏が私の腕を掴んで「逃げろー!!」と叫び走り出した。

何事かとびっしたけど私は必死に彼氏を追いかけた。

まったく何なのよ..楽しいBBQなのに。

暫く走った後ようやく彼氏が立ち止まった。

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「はぁ...はぁ...よし、ここまで来れば大丈夫だ。」

「いきなり走り出してどうしたのよ?びっしたじゃない。」

彼氏は乱れた呼吸を整えながらゆっくりと私に話はじめた。

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「俺さ..霊感あるんだよ。あいつら幽霊だぞ...さかも凶悪な幽霊。」

まーたはじまった...彼氏の『俺霊感あるんだぜ』話。

私はうんざりした顔をしながら彼氏を見つめた。

「ふーん。で、どうしてあの人達が幽霊ただと思うの?」

「...幽霊ってさ、人間とは逆の事をやるんだよ...」

私を怖がらせようと不気味な表情をしながら答えた。

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「例えば、皿!あいつら皿を上下反対にして使ってただろ?」

「うん。」

「割り箸!割り箸を上下逆にして使ってただろ?」

「あと、コップ!あいつらコップも上下逆にして使ってただろ!」

「うん。」

彼女は真顔で俺の話を聞いている...目が笑っていない。きっと霊感なんて無いと思われてるのだろう。

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「だからさ、あいつらは幽霊なんだよ!しかも凶悪なやつ!俺はお前をあいつらから守る為に逃げたんだよ!」

「.....」

「お前も見たろ?あいつら絶対幽霊だぜ!!ここまで来ればお前が危害を加えられることはない!」

「.....」

「俺はお前を守ったんだぜ?」

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「へぇ〜〜〜すご〜〜〜い」

そう言いながら彼女は真顔で逆拍手をした。

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おしまい

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恋は霊感も狂わすということか

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