music:4
今の彼氏、Hさん(※ある人との出会い-1〜4-参照)と付き合い始めて7ヶ月くらいのこと
二人で映画を見た後、買い物をして、遅いお昼ご飯を食べ終わってお店を出る時、足がつまづいた。
H:「大丈夫?」
私:「ごめん、大丈夫。ありがと」
H:「うん。最近、よくつまづくね。」
私:「そうなんだよね。何か、こう、、真っ直ぐ歩けなくて。」
H:「そっかー」
その時は、ただつまづくことが多いだけ。そういう時もあると思っていた。
nextpage
車に乗って彼の家に帰り、夕飯の支度をする。その日は、彼の家に泊まることになっていたので、夕飯を食べた後、お風呂に入り、部屋を真っ暗にして、二人で借りた怖いDVDを見ようとした。
冬だった為、温かいミルクティーを淹れ、クッキーをつまみにして飲みながら食べながらの鑑賞会だった。
nextpage
見終わり、休憩をしようと彼が部屋の明かりを点け、ついでにストーブの温度を上げた時に、ふと私の足を見た。
H:「!どうした、その足‼︎」
私:「え?」
酷く驚かれ、自分の足首を見ると、絶句した。
足首から下が、紫色というか、土色に近い色をしていたのである。
死人のような足だった。
nextpage
私:「何、これ…」
いくら冬でも、いくら冷え性でも、自分の足がこんな風になることは、一度もなかった。
H:「足、ちょっと動かせるか?」
私:「うん。」
彼が、おもむろにマッサージをし始めた。
H:「冷たい…」
私:「冷え性だからさ…ハハッ」
私は苦笑いするも、彼の表情は、何処か必死だった。
nextpage
数分後、彼のマッサージが効いたのか、徐々に元の血色に戻り始めた。
私:「ありがとう」
H:「…牡丹がつまづく理由、分かった。」
私:「え…?いきなり、どうしたの?」
H:「前から牡丹を遠目に見た時、足が霞がかって見えない時があった。怖がるから、言ってなかったけど。秋ぐらいからだよな?丁度、あんまり真っ直ぐ歩けなくなったのは。」
私:「うん。ちょっと支えながら歩いてたよね。」
H:「あぁ。フラフラしてたよな。」
(注:ちゃんと歩いていましたが、何処となくフラフラしていました。靴のヒールのせいかなと思っていたんです。)
nextpage
私:「うん…。」
H:「…お前、足、持っていかれるとこだったぞ。」
私:「…え?」
H:「足を見た時、お前の足首を掴んだ手が見えたから。ついでに、足首から先は生気が感じなかった。」
私:「…本当?」
H:「あぁ、ガッチリと掴まれてた。それで、つまづいたり、真っ直ぐ歩けなくなったんだろ。」
私:「…そうなんだ。祓ってくれてありがとね。」
nextpage
H:「しばらく、ちゃんと日光に当たれ。」
私:「分かった。」
翌日、私は家に帰り、日光を浴びた。
しばらく続けて日の光を浴びたら、つまづくことがなくなり、真っ直ぐ歩けなるようになった。
作者退会会員
皆さん、注意して下さいね。
日光は浴びるようにしましょう。
誤字脱字はご指摘を。質問は感想やメッセージで受け付けます。