大院長から聞いた話と俺の話。
俺は釣りが好きだ。
最近行けなくてストレスが溜まってる。
最後に釣ったのは10月後半の2キロオーバーの巨大スッポン。
現在では我が家のペットになりキュー太と名付けららて俺の指を賭けた危険な甲羅撫で撫でと首筋撫で撫でをしていつも俺にスリルを味あわせてくれている。
病院でも天然ウナギ、アナゴ、スッポンに伊勢海老、、、高級食材を狙うハンターとして知られている俺は大院長に声をかけられた。
大「君は釣りが好きなんだねぇ(^^)」
俺「はい!ウナギやアナゴ釣りが一番好きです。美味しいですから。」
大「僕は駄目やねぇ、、、昔な、若い頃海で泳いでいた時にねぇ〜土左衛門見てん。そしたら土左衛門の腹を何匹ものアナゴが食い破っててねぇ〜、、、それから僕はアナゴ駄目なんだょ。」
俺「はぁ、、、そうですか、、、」
俺はそれでもアナゴを釣り続け食べている。
大院長には悪いが、、、
テトラポッドの中で寄せる波返す波、、、さらにはテトラポッドに群生した牡蠣等の貝類に身体を擦り切られ揉みくちゃにされて。
発見されるまでカニ達にも身体を啄ばまれ。
それを見た俺からすれば腹を食い破るアナゴなんて、、、想像しても全然平気だ。
釣り人の土左衛門を見つけるのは釣り人。
これ常識。
今でもテトラポッドに寄せてきた波が水位を持ち上げた後に全身を擦り傷だらけにしてこちらを向く顔には敵わない。
そんな事を言ってたら蟹やシャコは食べれない。
そもそも大院長は外科の先生じゃないですか。
土左衛門って顔が合うと、、、不思議と語りかける様な顔してます。
土左衛門の話が怪談で多く取り扱われるのはそういう事なのかもしれない。
大院長、、、何より怖いのは死んだ人間に何も感じない俺と貴方かもしれませんょ。
作者パグ太郎
実話だから怖くない。
今でもアナゴ釣り好きです(^^)