【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

蘭ユウジの語り(こんな夢を見た)

中編6
  • 表示切替
  • 使い方

蘭ユウジの語り(こんな夢を見た)

皆さん。いかがお過ごしでしょうか?

俺もね。細々と生きています。

今までに書いた噺は、自己紹介にも書いた通り、見聞きした噺を書いています。

それは何故か。

俺自身に心霊体験などの不思議な体験が無いからなんです。

でもね、不思議な夢は見た事があるんですよ。

中学生の時、体調崩して休んだんですけどね。

次の日は学校に行けるって夜。

皆がジャージ姿で登校してる夢を見たんです。

そうしたら、次の日はジャージ登校の日だったんです。

何日か休んでいたので、担任は俺に連絡をしてくれなかったんです。

そのせいで俺1人制服なんて恥ずかしい経験があります。

そんな俺が不思議な夢を見たので、それにまつわるお噺をしようと思います。

separator

こんな夢を見た。

俺は散らかった部屋にいる。

フィギュアスケートの衣装の様な服を来て、その色は水色。

俺の隣には同じ色、同じ衣装を来た男がいる。

イケメンだ。

彼はどうやらカードゲームでタッグを組んでる相方らしい。

でも、俺は彼が知人、友人誰にも該当しない為、知らない。

知らなくても、カードゲームの相方である事は不思議と感じた。

俺が、目の前にあるカードを見ても何のカードか分からない。

そのカードの使い方もルールも分からない。

相方はかなり困っている。

そこに似た衣装に身を包んだ女の子が2人現れた。

色はオレンジ。

相方が俺の状況を説明すると、女の子の内の1人が俺に対し、悲しそうな顔で言った。

「私の事も覚えて無いの?」

かなりの美少女だ。

目がくりっとして、短く切り揃えた髪も綺麗だ。

でも俺は彼女の事も、隣に居る女の子の事も覚えて無い。

ただ、こちらと同じく、彼女達がカードゲームでタッグを組んでいる事は分かる。

すると、俺の携帯が鳴る。

読者の方なら分かると思うが、俺に怪談噺を提供してくれた佐々木さんだ。(以後登場する、怪談噺の提供者の方と同名の仮名は同じ方です。)

佐々木「蘭、お前、何処で何してるんだ?」

俺「俺も良く分からないんですよ…」

separator

目が覚めた。

布団の上で寝てたみたいだけど、違う部屋。

俺「あれ?いつの間にか寝てたんだ」

すると、清麿君が俺にお酒を持って来てくれた。

彼にお礼を言って隣の部屋に行くとタルパさんがいる。

その部屋には、タルパさんの彼女とも言えるタルパガールズも居るみたい。

俺には、そのタルパガールズは全部で4人って事が何故か分かる。

部屋に居るタルパガールズは1人。

その時点では、姿はわからないが、居るのは分かる。

俺は酒を飲みながらタルパさんと話してるんだけど、内容は覚えて無い。

するとね、第一ガールが到着するんだ。

彼女はね眼鏡を掛けた女の子。

俺は立ち上がって、タルパさんの隣に誘導するの。

彼女をタルパさんの隣に座らせると、姿が分からなかったタルパガールズの姿が見えた。

ボブショートで、目がくりっとしてる。

そして、胸は小さい。

こんな夢だった。

separator

俺はタルパさんにその話したんですよ。

するとタルパさん

タルパ「タルパガールズが揃えば、ソラナが戻って来るって啓示かな?」

なんて言います。

読みにくくなるかもしれませんが、ここでタルパさんが何故そう言ったのか、これには、タルパさんの元を離れたソラナちゃんと俺が見た夢に少し関係があるのです。そちらを語りましょう。

separator

タルパさんがお店に来た時にね。新しい彼女が出来た事を話してくれました。それがソラナちゃんです。

その後、連れて来たソラナちゃんは、ボブショートの髪型で、背が低く、胸は小さめですが可愛らしい方でした。

暫くすると、タルパさんお一人で来られる様になりましてね。

どうしたのかなって思ったんですけど、流石に本人に聞けないですからね。俺も何も言わなかったんです。

この時期、こんな事があったそうです。

separator

ソラナちゃんタルパさんと住んでいたんですが、タルパさんが夜勤で自宅に居ない時、1人で寝てた。

すると、金縛りに遭いました。

ソラナちゃんの頭がある位置の少し離れた場所に冷蔵庫があります。

その冷蔵庫の前に白いワンピースを着た女の子が現れ、

「とらないで、とらないで、とらないで」

と言うと消えてしまいました。

その日以来ソラナちゃん、タルパさん宅に居るのが怖くなってしまった。

それはそうですよね。そんな恐怖体験してしまったわけですから。

そうしたら、ソラナちゃん、タルパさんが好きな気持ちを持ちながら、タルパさんの元から去ってしまった。

タルパさんは、ソラナちゃんにかなり本気だったんです。

まず、友人である、平手君に部屋の浄化を頼みました。

彼ね、生まれつき霊感を持っていて、それを自己流で磨いてた。

タルパさんいわく、平手君がちゃんと修行してれば、今頃しっかりとした霊能者になってた。

その評価の通り、タルパさんの部屋の浄化はプロ並みに出来た。

それでも、ソラナちゃんの心配は拭えなかった。

そして、タルパさんはアパートの更新を終えた後なのに、ソラナちゃんがどうしても嫌なら引っ越すまで言いました。その話し合いを次の日の夜にする。

そんな時でした。

separator

こんな夢を見た。

俺はタルパさんの新居にご招待された。

白い壁紙でテーブルとイスがある。

タルパ「今度の部屋は照明があるんだ」

separator

そんな夢を見た後の夜勤。

タルパさんが清麿君を連れて来店しました。

タルパさんに俺が見た夢の話しをしたんですよ。

タルパ「あれ?蘭さんに引っ越すかもって話ししたっけ?」

俺「いや、初耳です」

すると、タルパさん腕を巻くって見せてくれたんですが、鳥肌びっちり。

清麿君も驚いてました。

タルパさんが言うには、引っ越す=ソラナちゃんが戻って来るって事だと。

だからね。俺にそんな能力あるんじゃ無いかって言ってました。

自覚ありません。

その後なんですが、まるで、俺の夢が予知夢であった様にソラナちゃん戻って来ました。

引っ越す事も無かった。

俺も一安心。

でも、些細な事から、再びソラナちゃんはタルパさんの元を去ります。

そんな事があったんですよ。

separator

俺「確かに前はそうでしたね。その可能性はあるんですけど、その女の子。ソラナちゃんじゃ無いんじゃ無いかなぁ…。どちらかと言えば、少し大人っぽかったし、背も高い感じだったよ」

するとね。タルパさん何かを思い出した様に言いました。

タルパ「その娘って、髪の色は黒。胸は無いけど、胸元開いたシャツ着てさ、頭下げるとブラ見えなかった?そして、ショートパンツで、蘭さんの大好きな生足見せて誘惑して無かった?」

驚きました。タルパさんには言って無かったのですが、俺が見たまんまだったんです。

俺「なんで分かったん?」

タルパ「それさ…。多分カナコ…」

そう。『生霊考察』と『すりガラスの向こう側』に登場したカナコさんの特徴にドンピシャだった。

俺「何故俺の所に?」

そう。俺も聞いた事あるんですよ。

霊能者ともなると、他人の夢に入れるって。

夢で見た推定カナコさんって俺が見た女性に誰にも似てないんです。

タルパ「カナコの生霊かも…」

タルパさんが今は連絡取れないとはいえ、勝手にネタにして、このサイトに書いてるんですからね。

目をつけられても仕方ないかもですね。

しかし、真相は不明なので、今回は語りました。

なお、タルパさんには、まだ清算して無い女性か3人。当然、カナコさんは入って無いのですが、本命の方の容姿は第一ガールにそっくりだそうです。

俺は会った時無いですけどね。

今回はこんな噺でした。また会いましょう。

Concrete
コメント怖い
0
5
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ