以前努めていた介護施設の先輩Bさんの体験談。
そのBさんが昔、訪問介護を専門に仕事をしていた時、長い付き合いだった身障者の方がなくなった。
葬儀にも参列したが、Bさんはその方の魂がまだその方が亡くなった病室にいるイメージが頭の中でしていたという。
そこでBさんはその方が亡くなられた病室に赴き、「○さん、お迎えに来ました。家までお連れします」と念じその方が乗った車椅子を押しているイメージを保ちながらその方の家まで行き、さあどうぞと言った後、Bさんは家に帰った。
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その日の夜、Bさんは寝ていたらふと目が覚め横向きのまま金縛りになった。背後に気配が…あの亡くなられた方だとBさんはすぐにわかったという。
「Bさんありがとう」そんな声が聞こえてきた。
「○さん、こんな所に来なくていいから行くべき所へ行ってください。」Bさんがそういうと気配が消えた。
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「人間ってな、死んでも全部無くなるんとちゃうんよ。残り続ける魂とか思いがあんねん」
そういうとBさんはまたタバコを吸い始めた。
作者愛と感動のオタク戦士「大佐」
今回は元職場の先輩のお話し。
割とあっさりしてますが妙に頭に残っていたお話しです。