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清麿君の語り4(シール機での事)

短編2
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清麿君の語り4(シール機での事)

皆さん、いかがお過ごしですか?10月も下旬ですね。

最近、創作物ばかりでしたが、聞いた噺が無かったのです。

少し前にね。清麿君と久しぶりに会いました。

実は『呪いの宿る物』。

本人には、何も言わずに書いてました。

余談ですが、作中に出る像は実際に清麿君の部屋にあるものだったりします。

面白かったと言ってもらえて安心してます。

かなり、お馬鹿に書いてしまいましたからねぇ。

そんな清麿君。会った時に昔の噺を聞かせてくれました。

今回はね。一時期流行ったシール機にまつわる噺です。

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清麿君がまだ地元に居た頃ね。

大型量販店にお母さん、弟と買い物に行ったんですよ。

そのお店ね。

屋上が、駐車場になってまして、その下のフロアは、ちょっとした娯楽スペースがあるんですよ。

清麿君も弟もね、そこで遊ぶのが楽しみだった。

そこね、古いシール機が置いてあった。

弟がね。

撮りたいって言うので、家族3人で撮る事にしたんですよ。

撮ったシールを嬉しそうに見てたんですけど、お母さんがね。

少ないし、無くすといけないって預かる事にしたんですよ。

家に帰って清麿君と弟で一枚づつ貰って

清麿君は携帯に貼ってた。

暫く経ってね、その携帯は解約して、実家に置きっぱなしだった。

そして、実家に帰ったんですよ。

机の上にその携帯があってね。

懐かしくなって見るとおかしいんだ。

弟の顔の後ろに影みたいなものが見える。

最初は弟の顔がブレてるのかと思った。

でもね、シール機のカメラって性能良くて、ブレる事って少ないんですよ。

何かなぁ。

なんだか気味が悪いなぁって思った。

その後ね、清麿君知るんですよ。

清麿君達がシール機でシールを撮った年、月に幼児が車に放置されて死亡した事故が起きてたんです。

日付は分からないそうなんですけどね。

関係あるのかなぁ。

そんな風に言ってましたね。

関係あるんですかねぇ。

もしかしたら、亡くなった子が見付けて欲しいって出たのかもしれませんね。

俺が聞いたのは、こんな噺でしたよ。

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