神様も人の子?並みに好き嫌いがあるという
神社へ行くときは快晴で神社へ着いたら土砂降りとか
神社へ行くときに交通事故にあうとか
神社へ行く途中までは体調が良かったけれど着いたらお腹が痛くなったりとか
これ・・・神社の神様が嫌がってる証拠だとか
さて・・・オヤジの家系は元々神社の神主だった
いろいろとあってオヤジの親の代で神主を辞めたんだそうだ
しかし、オヤジは代々の神主の血筋をもろに受け就いた
要は「化け物」だ
人間の格好はしてるが中身はまさに「化け物」
化け物だから喧嘩は強いのは当たり前
並大抵の喧嘩大将は指1本で倒してしまう
商店街のやくざ組事務所を一人で潰したのがいい例だ
恐らくオヤジ一人で1個師団並みの力はあると思う
アニメみたいに体が変化するわけではない
だからオヤジを見て喧嘩を売って数秒で病院送りは月に何回くらいあっただろうか
オヤジの弱点はずばりおふくろと楓だ
さすがのオヤジもおふくろが怒ったら子供みたいな感じでシュンとなってしまう
結構オヤジ、おふくろや楓から説教されてる
そのオヤジも神社の相性がある
オヤジとおふくろは年に1回だけ夫婦で旅行する
その時のお話
聞いてて思わず笑ってしまった
オヤジとおふくろ
旅館の近くの神社へお参りに行くことにした
朝は快晴でいい日和だった
準備をして歩いてその神社へ向かった
神社へ近づくたびに雲が多くなってきた
神社へ着いたとたんに雷がなんとオヤジの近くに落ちた
オヤジとおふくろはびっくりして飛び上がったという
「あんた・・この神社の神様から相当嫌がられてるよ」とおふくろ
「そっかな・・・偶然だろ」と気にしていないオヤジ
さらに神社へ入ろうとしたとたんにもう1度雷が落ちた
「やはりあんた・・・嫌われてるよ・・ここはやめて旅館へ帰ろう」とおふくろはオヤジに諦めさせようとした
「ちっ!!はじめて来たのに何で嫌われるんだよ・・・面白くない」と言ったとたんに3回目の雷が落ちた
「あんた!!もう帰るよ」とおふくろは怒った
「ちっ・・・」
オヤジとおふくろは諦めて旅館へ帰った
旅館へ着いたら快晴になった
「ほら・・・快晴になったよ、あんた・・・日頃から悪さばかりしてるから神様たちから目を付けられてるんだよ・・」
「そんなことはない・・・悪さは過去の話だ・・・今は正真正銘の立派な人間になった」
「あんた・・・それを顔を上げてもう1度言ってごらんよ」
オヤジはおふくろの言うとおりに天に向かって今さっきのセリフを言った
またたくまに黒い雲が現れて雷が落ちた
「ほら・・・あんた・・・神様たちはちゃんと見てるんだよ・・嘘をついたらダメだよ・・日頃から仕事もせずにさぼってるでしょ・・F子のところへ行って仕事の邪魔ばかりしてるし・・・神様はきちんと見てるんだよ」
「俺の血の中には神様と同じような力が流れてるんだ・・そこらへんのへっぽこ神様と同じ扱いはしてもらっては困る・・・」と言ったとたんに雷が落ちた
「あんた・・いい加減にしたら・・・神様が怒ってるよ・・きちんと天に向かって謝りなよ」
「ちっ・・・なんで・・・仕方ない」
オヤジは顔を天に向けて「すまんな!別にあんたのことを言ってるんじゃないぜ・・・
俺も生きてる人間だがれっきとした「神」だよ・・わかるよな?」と言ったとたんに黒い雲が消えて快晴になった
「これでいいんだよ・・・少しはわかったんだろ・・・俺の方が格が上だってことにな・・」とオヤジは天に向けて話した
オヤジとおふくろはお昼過ぎにもう1度その神社へ行ってきた
もちろん快晴だよ
子供たちはオヤジの話を聞いて目をまん丸くしていた
「じいちゃ・・「神様」なの?・・パパ?」と楓が聞いてきた
「一応はね・・・じいちゃの一族は神主をしてたからね・・・それがオヤジ、F子、楓ときちんと受け継いでしまった・・・特にF子もそうだが、楓、楓はじいちゃよりさらに強い力を持ってるんだよ・・・実際にじいちゃと勝負したら楓が勝つんだよ」
「え・・・私がじいちゃより強いの?・・じいちゃ相手はじいちゃが勝つよ・・」
「いや・・喧嘩じゃなく「力」だよ・・楓が本格的に覚醒したらじいちゃは数秒で勝負が決まるよ・・・下手したらじいちゃ速攻で病院送りだよ」
「え・・・うそ・・・私、実感ないよ、パパ」
「今はね・・・いずれ将来楓自身の身に何か異変が起きたら覚醒すると思うよ・・・覚醒したら一族で最高の「神」になるよ・・・」
「わたしが「神」になるの?・・・」
「そうだよな、オヤジ」
「せがれの言う通り・・・じいちゃ・・・楓ちゃんの下に組み込まれる・・・楓ちゃんが覚醒したら、じいちゃ・・・どんなに「力」を出しても楓ちゃんの力で封じ込められて何もできなくなってしまう・・・」
「楓姉ちゃん、すごいんだぞ・・・」
「でも・・F子お姉ちゃんのほうが私より強い気がするけど・・・」
「F子はいろいろなものに憑依されやすい体質だから「神」にはなれないんだよ・・・
F子の幼少期のことは楓にも話をしたろ・・・虚弱で声も小さくて・・・とても無理」
「でも・・パパ・・・F子お姉ちゃんは今すごく元気だよ・・Sおじさんを説教してるよ・・・怒ると怖いよ・・・この前、Sおじさん・・・F子お姉ちゃんに叱られて半べそになってた」
「それは・・・また・・・意味が違うような・・・」
そういうことか・・・たまにS君からメールがきて「助けて」という悲痛なメールがたまに来る
そういうことだったのか
無責任にも「まぁ・・モデルとカメラマン・・・仕方ないんじゃないのS君・・・S君がどこへ逃げようとも追いかけてくるよ・・・まぁ・・がんばれ」と・・・
晴れ男や雨男、晴れ女、雨女などと揶揄されているけれど結構、天というか天気はその人の性格を反映してると思う
あぁ・・・そういえば・・・楓と一緒だとほぼ快晴になる・・・単に晴れ女だと思っていたが・・・天は楓を「神」として見ているのかな・・・
でも・・・楓を「神」と認めていないというか・・・裏山の神社だけは楓に対して敵意をむき出しにしてくるよな・・・昼間じゃなく夜のことだけどね・・・夜は神様は寝てるから・・・
楓自身もあの神社へは近づきたくないと言ってるし・・・
相性が相当悪い
けれども家からよく見える
庭に木を植えてなるべく見えないようにはしたけれどね
今は和尚様から言われてオヤジ達の部屋で寝てるけれど
どうしても自分たちの部屋で寝ることがある
やはり、寝れないと言ってくる
楓自身は声が聞こえてくるとか
ほかの娘たちは物音がするとか人の気配がするとか言っていたな
やはり・・・方角的によくないということかな
作者名無しの幽霊
神社や仏閣は相性というものがあるらしい
今回はオヤジとおふくろだったけれど楓も相当な相性がある
特に家から見える山の神社は相当相性が悪い
あれだけ離れていても楓には何かしら気配を感じると言っている
なるべく娘たちの部屋では寝かせないようにはしているが色々とあった時にはどうしても自分たちの部屋で寝てもらっている
ひどい時は寝れないと言っていた
私は鈍感なのでよくわからない
でも楓を含む娘たちを連れて行くときは大抵は晴れる
朝、雨や曇りでも散歩や行先では晴れていく
改めて楓の力なんだと今回はそう思った