中編3
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夏祭りの帰り

R『夏祭り行こうぞよ!!!』

Y『いや、語尾語尾…』

そんな話になった。

私『別に良くね〜?わいも行きたいで』

Y『変人しかいねぇよここ…』

お前もな、とR。

たしかに、Yは変人だと思う。

妙に冷静だし、変なこと知ってるし、オカルト嫌とか言ってる癖に怖い話めちゃ知ってるし。

私『そんなんだから他の人に変な目で見られるようになるんやよ?』

R『なーぁー!そんなんどーでもいいから花火いこーよー!いかなきゃやーだー!!』

Y『お前には羞恥心というものがないのか』

私『私人混み嫌やから無理』

R『違う違う、会場行くんじゃなくて、ほら、近くの展望台!』

R『花火見えるから!』

私『綿菓子買って〜りんご飴買って〜』

…とか、うかれていた。

R『そこ、でるらしいしね〜♫』

急に私は嫌になった。

R『んでそんな嫌そうな顔すんだよ…』

休日くらいオカルトから離させてくれ。

そんなことを思いながら、ぬかりないね、と言う。

私『いくよ、私は。』

Y『…私も行くよ。』

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…まぁ日にちもたち、花火大会の日が来た。

花火がすごく綺麗で、来てよかった、ってなった。

もちろん、花火が終わるまで変なものは見なかった。

そして、なんとなく名残惜しくなって、私達は暫く真っ暗な夜空を見てた。

Y『あ”〜…皆んなと一緒に帰ればよかったな…』

R『いーじゃん、いーじゃんっ!!』

私は喋らなかった。

R『…ぉ、』

R『こんばんは!』

Rは登って行く奴に挨拶をした。

私『…っ、!』

私はRとYの手首を掴んで走った。

私『馬鹿っっ!!!』

私『まともな人間がライトもつけず、しかも花火も終わったのになんの用があるってんだ!!!!』

R『…え、まじ、??』

私『んな冗談言わんから、』

私『…ほら、着いてきた。はよ家帰るぞ。』

Y『…今日はつむぎン家で泊まるんだ。嫌だったら野宿だぞ。』

R『うぎゃ…さすがにそれはやだよ…』

Y『だったら早く行くぞ』

R『お、仰せのままに…、、』

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家へと着く。

私『よしお前ら、玄関に立て。』

そう言って塩を振りかける。

R『ふぎゃぉあっ!?!?』

Y『悲鳴やばいなお前』

私『ほら、まだいるから。はよ家入れ、』

そそくさと入って行く。

R『の、野宿は勘弁…!!』

んな事を言っておきながら少しの隙間から覗いているR。

まぁそんなの知らないフリをする。

私『…どうせ、あんたRに取りつこうとしたんでしょ。』

そう言いながら塩を振りかける。

私『図々しいよ、自分で命を絶った分際で、』

私『寂しいが為に人に取り憑いて寂しさを紛らわすとか、』

私『舐めてんの?』

私『ほら、帰り道分かるだろ、』

私『帰れ、確かに遊び半分でお前んとこに行った私らも悪い。』

私『だが、命を大切にしねぇお前もお前だ。』

私『だから、帰れ。そんで約束しろ。』

私『もう2度と私らに関わるな、私らもあんたに関わらないから。』

私がそういうと、哀しそうな目をして去っていった。

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