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中編4
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神様クラスの守護霊

季節、冬。

手袋をもってマフラーして、ジャンパー着てふくを重ね着してベイマックスのような状態でで向かう。

R『うはwベイマックスじゃんwwww』

私『知ってる、私寒がりだもん』

Y『…はよいくぞ』

白い息を吐きながら、

雪を音を立てて踏んでいく。

…私は、彼のことをなにかしれるのだろうか。

彼の名前すら知らない私に。

いざそこに着くと、

昔と変わらず、そこは何もなかった。

一輪の花を除いては。

そこには、柊が置いてあった。

その花に目を奪われていると、

視線の隅で何かが動いた。

Yが足で雪を掻き分けていたのだ。

そして、何かあったであろう痕迹をみつけては、

Y『…ここに何かあったのはたしかだな』

と、つぶやいた。

R『なになに、なにしてんの?』

Y『人の記憶は変わりやすい。そいつの都合のいいようにな。』

Y『だからほんとかどうか確かめにきた』

R『お前は疑い深いなぁw』

その言葉に続けてRは、だから友達すくねぇんだよ、と笑いながら言った。

Yはムッとしてお前もいねぇだろと言い返していた。

やはり、これぐらいのことじゃ仲にヒビが入らないのが私たち。

私は笑いながらその光景を見つめていた。

そして、一つの疑問が浮かんだ。

私『…ここ、なんもないけど…どうすんの?』

R、はっとした顔をする。

Yは呆れ顔。

…無計画な奴だ。

そこで一つ提案をした。

近くに私の幼稚園があるからそこで遊ぼう、と。

幼稚園を提案した理由の一つは上記の通り、

それともう一つは、

先生なら私の事を覚えていて

私に教えてくれるかも、

と思ったからだ。

2人はそれに賛成した。

私は2人が遊んでいるなか、

サラッと不法侵入した。

…いや、言い方が悪いが。

先生は仕事?をしていたので、

聞くために入った。

途中、見知らぬおばさんに、

どこの子?と、怒られたが、

ここの卒業生という事を伝えると

すぐに案内してくれた。

私が知っている先生。

すぐ近くにいたから事情を聞いてみた。

先生は戸惑った顔をしてから、

全てを教えてくれた。

今まで教えてくれなかったのは記者達が子供を使ってその話を聞き、記事にしたことがあったからだそう。

あぁ、そっか。

それで全てを思い出した。

私は、あの時、熱で寝込んだ時に、

見てたんだ、そして、分かったんだ、

…だから、記憶を閉じたんだ。

Yの言ったように人の記憶は変わりやすい。

たしかに、私の記憶は変わっていた。

私はたしかに、彼の名前を聞いたのだ。

…だが、それだけは思い出せなかった。

私が幼稚園から出るとRとYはブランコをキィキィ鳴らせながらこいでいた。

Rは私が出たことに気がつくとブランコから飛び降りて近づいてくる。

Yは普通に降りてきたが。

R『どーぉ??用済んだ〜??』

コイツら私の用が終わるまで待っててくれるいい奴だと思う。

Y『…早く行くぞ』

RとYの鼻は赤くなっていた。

出来るだけいつも通りを装って、

鼻歌を無意識に歌いながら向かった。

私達が戻ると、まだ柊があった。

私がなんの気なしに

そこの周りの雪を退ける。

そしたら、折り紙があった。

黄色い紙の、星形に折ってある折り紙。

柊、冬、星、

私は涙を流して呟いた。

私『…うん、ごめん、ごめんね…思い出したよ。』

私『忘れててごめん、』

私『星冬くん。』

星冬くん。

星に冬とかいて、せいと、と読む男の子だった。

私は高熱を出した日、ニュースがついていて、それを見ていた。

それは、あの公園を映し出していた。

「〇〇公園で△△(名字)星冬さんが____」

自●した、そういうニュースだった。

なんでかは分からなかった。

私は彼を分かった気でいて何も分かってあげられなかったことを後悔した。

そして、ニュースキャスターは、

彼は虐待を受けていた可能性がある、と続けた。

彼は、本当に追い詰められてたんだ。

だから、周りにも相談できなかったんだ。

ごめんね、そう言ってずっとわたしは泣いていた。

星冬くんといた思い出の公園は、

星冬くんがそこで自●したからなくなった。

私は一通り泣いて、2人がいなくなったことに気がついた。

どこにいったんだろう、

雪に座っていると、2人は帰ってきた。

どうやら、お菓子を買ってきてくれたらしい。

…あぁ、あの日みたいだ。

星冬くんがお菓子を買ってきてくれて、

星冬くんと一緒に遊んで休憩中にお菓子を食べる。

…やっぱり、

私『お前ら、最高だわ』

R『え、嫌味の方?マジの方!?』

私はその問いには答えなかった。

ただ笑って、ありがとう、と

泣きながらRとYに繰り返した。

RとYは、優しく微笑んでくれた。

Concrete
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@aino
続編まだありますよ〜
後日談のような形式になります!
神社で話した事を書くような形です!
近頃出す予定です!

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