Y『あー暇だわ』
私『ほんとそれ、』
R『怖い話ない??』
Y『ねぇよ』
R『よしじゃぁ肝試し行こうぜ』
Y『お前の思考回路おかしいっつーの』
Y『なんで暇だね、よし肝試し行こう!ってなるんだよ』
私『ほんとだわ。』
R『うるせぇ行くんだよ!!』
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私『ねーぇー、私遠く行きたくなーい』
R『んーじゃあ、私が見つけた小道行ってみよーぜ!』
Y『小道…?』
R『おん!』
R『ほらなんか、近くに公園あるじゃん?』
たしかに、私達の家の近くには桜が沢山咲く予定の公園がある。
R『そこ、地図には乗ってない小道あったんだよ!』
私『じゃあそこ行ってなんも無かったらお前P.Tさせるからな』
R『じゃあせめてお前らもなんか掛けろよ』
R『私だけとか不公平!!』
私『えー、お前決めろよ』
R『じゃあつむぎはアニメ禁止』
私『ふざけんな鬼畜すぎる!!!!!』
R『流石オタク』
R『でー、Yは読書禁止』
Yはチッ、とかなり大きな舌打ち。
R『てことで入ろ!!!』
…てことで、3人でその小道に入る。
小道と言っても3人は横に並べたので3人肩を並べてすすんだ。
少し進むと、異臭がした。
おぇ”、という声が実際に出たくらいだ。
3人とも鼻を摘みながら進むと、
異臭の原因の元にたどり着いた。
…犬の●体だった。
気分が良い物ではないが、
近づいてみる。
ハエなどの虫が周りにブーン、と羽音を立てて飛んでいて、
その犬の傷口、
まぁ致命傷になった部分を探す。
…首だ。
首に黒い塊…
固まった血だろう。
そこに沢山の虫がうじゃうじゃいた。
みんな顔を歪ませ、見るに堪えず、目を伏せていた。
私『…先に進むん?』
R『…まぁ、』
コイツの神経おかしいと思った。
勘弁してくれ、
私はヘタレなんだよ。
そう思いながらも1人で戻るのも怖いので私は恐る恐る2人について行った。
少し歩いたところに、
建物らしき物が見えた。
建物かは微妙だが、
人工物なのはたしかだ。
そこから、人影らしきものが見えた。
Rが声を掛けようとして、
止めようとしたが時すでに遅し。
自分の反射神経のトロさを滅茶苦茶恨んだ時だ。
R『すいませーん!』
私『おま…っ』
Y『…はぁ、』
お爺さんは動きを止めて私達の方をみる。
普通の人間だけど、悪意も感じないけど、
滅茶苦茶怖い。
あぁ、この人はダメだ。
だがもう一度1人で戻ってあれを見る勇気も無いので出来るだけ喋らず気配を消していた。
『ここら辺で子供を見かけるなんて…珍しいのぉ…』と、お爺さん。
私はお爺さんが建てたであろう人工物に目をやった。
そこには鳥籠があり、
その鳥籠には、骨の様な白い棒みたいなのが幾つも入っていた。
大きさを問わずに。
ぼーっとその鳥籠を見つめていると、
「ワンッ」と勢いよく犬が吠えた。
私は取り敢えずよくわからない悲鳴をあげたことは覚えているが、なんと言ったかは覚えていない。
私『…なんだ、野良犬…か、』
『いやいや、野良犬じゃないよ。わしの犬じゃ…』
『この子で…2匹目か…』
その言葉を聞いた途端、ドクン、と心臓が跳ね上がった。
2匹目、だったら1匹目はあの子じゃないのか。
あれはどう見ても何かが首を掻っ切った後、
それにあの犬は痩せこけていた、
痩せこけて…?
そういえば、このお爺さんはふっくらして…
私『…なにか、お店とかに行ったりとか、するんですか?』
『いいや、なんせお金が1円もないもんでね…』
それを聞いて私は黙り込んだ。
骨が沢山、自分で料理をしていると言うことだろうか、
昔、どこかの国では猫や犬の肉を食べている、と言うのを聞いた事がある。
…犬、
飼い犬、2匹目、痩せこけた、
…私の中ではきっともう、分かってたと思う。
私『…R、Y、もういこ』
R『え、あ、おう…、?』
Y『…りょーかい』
帰り道、私は呟いた。
私『…ははっ、』
私『…狂ってんな…w』
作者つむぎ
※これはあくまで私の予想の域をでません
多分、お爺さんは犬の肉を食べていたんだと思います。
確かに、生きる為なら仕方がないでしょう。
ですが、作中でも言った通り、色々な骨が大きさを問わず、有りました。
その中には、私の腕の半分くらいの骨もありました。
私はお爺さんが食べていたのが本当に犬などの動物だけだったのかが今も疑問に思っています。