この間、久々に配信アプリを起動。昔、自分が見た夢の話をしていた。
夢は長いので一旦割愛。最後に「三つの中から一つ選べっと選択を迫られて~」っと話していたら、リスナーの一人が
リスナー「同じ様な夢、見た事ある(笑)」
私「どんな夢?気になるわ(笑)」
リスナー「んっと…男に「三つの中から一つ選べ、選ばなかったものは消える」みたいに言われて「オーダー全部。全部よこせ」って言ったら「無理だから、次そんな事言ったら酷い目に合わせるよ ? 」って言われて殴ってやったら逃げてったよ(笑)」
私「待って待って待って(笑)
ツッコみたい事は色々あるんだけど……その男って、白髪。白眼。白い着物の蛇みたい人じゃなかった?関西弁の。
あ、関西弁って言っても京都や大阪じゃなく。兵庫系ね」
リスナー「え、なんで知ってるの ? (笑)」
私「それ、知り合いってか。知ってる神様(笑)
一番偉い神様の使いで来たんだと思うよ ? (笑)手を出されてないのに、殴っちゃダメだからね(笑)
こんな感じで話してなかった ?
「えっとな。急でごめんなんやけど、この中から一個選んでもろてええか ?
ちなみに、選ばれんかったもんは消えるで。……はぁ、何で僕がこんな事を(小声)」」
リスナー「そうそう(笑)マジでそんな感じだった(笑)」
私「わぁ……土蛇様かわいそう。あ、土蛇様ってのは私がそう呼んでるだけね」
詳しく聞いたら五年前くらいの事らしく。私とリスナーさんと知り合う以前。
まさか、お互い同じ神様に会った事があったとは……
――――――――――
私が土蛇様に会ったのは、最初は夢だった。奇妙な夢で私はでかいお屋敷の中に居た。
で、その視線の先に真っ黒の服着た男が一人フードで顔も見えないけど誰かと話してる。この時、男が話してた相手が土蛇様だった。
当時はまだ黒髪で白い着物は今と一緒。話し方も、当時から関西弁。
土蛇様「あ、ほら。また消えた……どないするんですか ? 」
男「そう言われてもな……今更回収できないし」
土蛇様「ならせめて、ホワイトホール作れないんです ? 」
男「めんどくさい……それに、試作品だからな。そのうち消えるさ」
土蛇様「そのうちっていつ ? 」
男「あ~~……1億年後 ? 」
土蛇様「まぁ、それなら良いか」
どこがだ。長いだろう一億年。
そう思いながら、私は男と土蛇様が覗き込んでいた水晶玉をこっそりのぞいた。そこに映ってたのはバミューダトライアングルで、船が消える瞬間だった。
私「あ」
男&土蛇様「「あ ? 」」
声を出した瞬間、目が合って目が覚めた。そこから、ちょくちょくこの夢を見ていて。
ある時、土蛇様が夢じゃなく直接会いに来て。
土蛇様「今日からしばらく、お世話なります~」
私「帰って下さい」
土蛇様「ひどっ ! 」
ってなった。その頃には、今と同じ白髪になってて理由聞いたら奥さんが奇麗な白蛇で自分は蛇の姿だと黒いけど人型の髪色だけでもお揃いにしたかったと惚気られた。
今もちょくちょく来るけど、いつも飄々としていてつ掴みどころのない神様。実家の土地神が奥さんだったのは、単なる偶然だと思いたい。
男の人が土蛇様より格上の神様ってのは、知り合ってすぐに教えられた。
土蛇様「ホンマやったら、神様の屋敷に人は入れんのよ。でも、君はそうとうあの人に気に入られたんやね。
ちなみに、怒らしたらめっちゃ怖いよ。名前は教えられんけど、だいぶ上の神様や」
って。
作者林檎