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中編5
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追憶2 「鈍い男」

昨夜は一睡も出来なかった

気温の割に湿度が高く寝苦しかった事もあるが

それは些細な事でしかない

本来なら寝付きの良い私が朝まで寝付けなかった理由をこれから語ろうと思う

それは午前1時頃に起きた

とあるジャンルの動画をストーリミング再生していた時だ

画像全体にノイズが走った

時間にして5秒間程度だったがその様なノイズはこれまで起きた事がなく驚いた

今のは何だったのだろうと考えながらストーリミングを再開した

すると4秒経たない間にまた画像にノイズが走った

これは不味い気がして私は動画を観るのを止める事にして電気を消し布団に入った

今までこんな現象は起きた事がない

考えられるとしたら昨夜このサイトに私に憑いている      の事への思いを書き込んだ事位だ

口に出して言葉にした訳ではないが、再生動画にノイズという リアクション があった事を考えると恐らくこの文章を読んだのだと思う

姿は見えないが端末の画面に打ち込んだ文章が見える程度の近さには居るのだろう

私の肩あたりに居て覗き込んでいるのかもしれない

いつも一緒に過ごしてきた、家族の様に

大切に思っている、

と言う趣旨の事を書いておいてその日の内にあんなジャンルの動画を観るとは何事か

と言う      からの抗議に思えた

自分は男だから仕方ないじゃないか、とも思ったが抗議をするのはそれなりの理由があるのではないか

そう考え何故あのジャンルの動画視聴が不味かったのかを考えてみる事にした

視聴を始めてから暫くの間は何の異常もなく再生出来た事から多分ある程度は仕方がないと我慢してくれたのだろうという考えに至った

そこまで考えてハッとなる

これから書く内容を      が見ていると分かった上で白状するのは怒られそうだが仕方が無い

私は今の今まで      の性別を考えた事は無かった

寺で住職さんに 君に友達になりたい といった感じで憑いているよ みたいな趣旨の事を言われた際は友達というワードから安易に男子を連想した

暫くの間は男子を意識していたが直ぐに性別の事を気にしなくなり、考える事すらしなくなった

前回投稿した話の中で      が夢に出てきた事はない、姿を表す様な事も、その他の事も何も無かった

と書いたが動画のノイズが起きた事により性別は女性である可能性が高くなった

女性の霊絡みの心霊現象に私は過去にいくつか心あたりがあった

以前投稿した話の中に書いたデジカメでのパノラマ写真に写り込んだこちらに向けて微笑む女性の霊、

自分よりやや歳上のお姉さんといった風貌で今思えば顔色が悪く表情が不気味ではあったが不思議と撮影した事による危機感の様なものは感じられなかった

それからあれは川で釣りをしていた時の出来事だった

夢中になり日も暮れ暗くなりかけてきた頃

明らかに誰も居なかったと認識していたが突然耳元で「ねえ。」と一言若い女性の声が響いた

すっかり釣りに集中していた中での出来事だったので驚きの余り叫び声を上げてしまいその場から飛び退いた

直ぐに辺りを見回すが人の気配はなく怖くなった私は釣り道具を片付け逃げる様に釣り場を後にした

車を停めてある場所まで全速力で走りポケットから手にかいた汗で滑るキーを取り出し祈る様に車に飛び込んだ

車内で何か起こるかと不安で仕方がなかったが自宅に着くまで何も起きず冷や汗をかきながら胸を撫で下ろした事を覚えている

そしてもう一つの体験があった

ある夜にみた夢の中に何の脈絡もなく女性の霊が出てきた事があった

その見た目、雰囲気は私が撮影したパノラマ写真に写り込んだ女性の霊に似ていたと思う

時系列にすると釣り場で声をかけられたのが最初で、それから夢に出てきて、パノラマ写真に写り込んだのが最後になる

しかし今から思えば夢で彼女に私がした事が良くなかった

当時まだ女性経験が無かった為、恥ずかしい話性的な行為に、もっと言えば女性に飢えていた

その為、夢に出てきた彼女を見て一緒風貌の不気味さでたじろぎはしたがスカート姿だった為直ぐに恐怖の感情を性的興奮が追い越してサカリのスイッチが入ってしまった

私は勢いよく彼女に駆け寄ると彼女の下半身にしがみついた

顔を上げて彼女の顔を見ると驚きを隠せない様子で動揺していた

そこで止めていれば良かったのだが性的欲求の赴くまま彼女の●●●●を弄り●●●●●●●●●●●●した

彼女は「止めて。止めて。」と嫌がり両手で●●●の端を押さえ抵抗したが

今この場が夢の中だと分かっていたので「止める訳ないじゃん。やるよ、もっとやるよ。」等と言いながら嫌がる彼女の事を無視して彼女の手を振り払い●●●●●●●を●●●●●を●●●した

               

今思えばそういった実経験が無い私にしてはやけに●●しい感覚、●●●であった

その頃になると彼女は抵抗を諦め、無言でその場に立ち尽くしたまま怪訝な表現を浮かべ私を見つめていた

その間私は抵抗が無くなったのを良い事に忙しなく手を動かしては彼女に●●●●●●●●た

もっと、もっとやりたい!

と思ったタイミングで目が覚めた

私は夢の中で起きたラッキースケベなイベント位にしか考えておらず、また同じ夢がみたいと鼻の下を伸ばしていた

しかしあれ以降どんなに望んでも夢に女性の霊が出てくる事はなくなり

代わりにその後数週間にわたり数日おきに恐ろしい熊が夢に出て目が覚めるまで追い回されれ汗ビッショリになり目覚める様になった

何故急に頻回に夢の中で熊に追い回されるのか当時は困惑して怯えながら布団に入っていたが

夢に現れた女性の霊が私に逢う為にわざわざ夢の中に姿を表した       であったと考えれば合点がいく

彼女にしてみれば私に一目逢いたいと言う思いで夢に出たのにいざ相対してみたら好意を寄せる様子どころか最低な行為をされたのだ

そりゃ怒って当然である

我ながら最低なスケベ野郎だと思う

連日熊に朝まで追い回せたくなる気持ちも今なら分かる

よくその程度の、現実生活に支障が出ない罰で許してくれたと彼女の寛大さに頭が下がる思いだ

あの夢で貴女にした事は最低でした。

あれが貴女とは知らなかったとはいえ最悪の行いでした。

昨夜まで貴女の性別が女とは知らなかったとはいえ本当にごめんなさい。

鈍い男でごめんなさい。

昨夜のタイミングであのジャンルの動画を観る行為は軽率でした。

反省しています。

だからもう夢に熊は出さないで、あれ本当にトラウマなのよ

ここまでは全てこれまでの人生で起きた出来事から推察した 私の想像 に過ぎないが

もし、推察が当たっているとしたら

私はいい歳した男性の癖に漫画「●術●戦」に登場する乙●●太の様な奇妙奇天烈な境遇にある事になる

と、、、いうあたりで

ようやく目蓋が下がってきた様だ

今宵の語りはここまでとしておこう

Concrete
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