― 依存のない自立は孤立であり、自立のない依存は単なる寄生である。―
『こころの処方箋』(河合隼雄著)より
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他人に何かを頼む、依存するということが苦手な私にとって、ネットで見つけたこの言葉は結構身につまされるひと言だった。
しかし、今は寄生と言う言葉を聞くたびにこの一文の後半部分が頭に浮かんでくる。
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私、伊刈麻巳子は今年で二十九歳。
三十を目前に友人達が次々と結婚していく中、多少焦っていたのは間違いない。
しかし親戚に紹介された男は、本当にこの言葉にある”自立のない依存は単なる寄生である”という部分を体現しているような男だった。
最初に会った時は優しくて素直な男というイメージであり、どちらかと言えば勝気な私には合うかなと思って付き合い始めた。
しかし蓋を開けてみれば、私とのことだけでなく、自分自身のことすら何も決めない、いや決められない。
何もかも私に頼ってくるし、私が頼ると何だかんだと言い訳して逃げてしまう、決断力などかけらもない奴だった。
彼はそこそこ大きな和菓子店のひとり息子ということもあって、小さい頃から両親に溺愛されて育ち、跡継ぎと言えば聞こえが良いが、三十歳を超えた今でも家業を手伝いながらどっぷり両親の庇護の下で生きている。
両親もそんな息子が不安だったのだろう、将来店を継がせることを考え、しっかりした女性を結婚相手として紹介してくれと知り合いに頼み、そして白羽の矢が立ったのが私だったのだ。
彼のそんな性格に気づくのにそれほど時間は掛からなかった。
あの時即座に断ってしまえば良かったのかもしれない。
しかしとんでもない奴だと思ったものの、まあまあのイケメンということもあり、将来は和菓子屋の女将という立場に目が眩んで、私が彼の性格を直してやると意気込んだのが大間違いだった。
すぐに彼は両親も仕事もそっちのけで私にべったりと懐いてきたが、その一方でその性格は一向に治る様子がない。
「麻巳ちゃ~ん」
何を言っても甘えた声ですり寄ってくるだけ。
姉御肌で接することはまるっきりの逆効果なのだ。
もう無理!
半年でとうとう匙を投げた。
ストーカーと化すのではないかとの不安もあったが、両親と本人の前ではっきりと交際を断った。
それに対し両親は、仕方がないという表情を浮かべて肩を落としただけだったが、奴は両親の前にも関わらずわんわんと大声で泣き出し、私に縋ってきたのだ。
もし両親がいなければ、その場で蹴り飛ばしていたかもしれない。
取り敢えず必死で縋る奴の手を引き剥がし、立ち上がるとそそくさと逃げるようにその場を去ったのだった。
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知り合いから彼が自殺したと聞いたのは、それから半月が過ぎた頃だった。
私に交際を断られ、このままでは嫁も貰えず、家業を切り回すこともできないとようやく気づいた両親が、なんとか息子を自立させるべく努力を始めた。
しかし私にフラれた上に突然両親にも冷たくされて、絶望した彼は橋の上から身を投げたのだった。
これが彼の人生の中で唯一、自主的に決めた行動だったのかもしれない。
結局、根本的な原因は両親が育て方を間違えたのだ。
私には何の責任もない。罪悪感は全くなかった。
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しかしそれからしばらくしてからだった。
(麻巳ちゃ~ん)
夜、寝ている時にいきなりあの虫唾が走るような声が聞こえたのだ。
化けて出てきたか?
私は跳ね起きて恐る恐る薄暗い部屋の中を見回したが、奴の姿は何処にも見えない。
夢?
しばらくそのまま周囲を伺っていたが何も見えないし、聞こえない。
やはり夢だったのだと安心し、再びベッドに横になった途端だった。
(麻巳ちゃ~ん)
「ひっ!」
今度ははっきりと聞こえ、再びベッドの上で跳ね起きた。
「なんなのよ、いったい!」
見回してもやはり部屋の中には自分以外誰もいない。
彼の死を気にしているつもりはなかったが、やはり心のどこかに引っ掛かっていたのかもしれない。
寝ぼけていただけだろうと思ったが、もうすっかり目が醒めてしまった。
顔でも洗ってすっきりするかとベッドから降り、それでも周囲に気を配りながら洗面へと向かった。
そして洗面所の電気を点け、顔を洗ってタオルで顔を拭いている時だった。
鏡に映ったノースリーブのシャツから覗いている左の二の腕の裏側、肩の下辺りが何だか凸凹しているように思えた。
何だろうと思い、腕を前に回して二の腕の裏側を覗き込んだ。
今まで気がつかなかったが、いつの間にか皮膚が楕円形に凸凹になっており、まるで人の顔のように見える。
そしてその顔の口の部分が若干動いたかと思った瞬間、あの声が聞こえたではないか。
(麻巳ちゃ~ん)
「ぎゃ~っ!」
私は悲鳴をあげて、そのまま気を失ってしまった。
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気がつくと洗面台の前に倒れたまま朝になっていた。
一瞬、自分が何故こんなところで寝ているのか不思議に思ったが、すぐにその理由を思い出し、慌てて二の腕の裏側を確認した。
「げっ」
夢ではなかった。
顔は間違いなくそこにあり、あの男にそっくりだ。
(麻巳ちゃ~ん)
また顔が喋った。昼夜は関係ないらしい。
人面瘡
そんな言葉が頭を過り、私は机に向かってダッシュすると引出しからガムテープを取り出した。
そして切ったテープを顔の上にぺたりと貼り、更にその上から二の腕にテープをぐるぐると巻いた。これで喋れないだろう。
このまま窒息してくれないかと思ったが、よく考えてみればこの顔に肺は無いのだ。
私の血液から酸素や必要な養分も吸収しているに違いない。
言わば寄生虫のようなものだ。虫ではないが。
私は会社に電話を掛け休暇を取ると、近くにある整形外科の病院へ駆け込んだ。
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「人面瘡ですか?」
ガムテープを巻かれた腕を見て、顔見知りの医者は苦笑いをした。
「この顔が喋るので、怖くてテープで口を塞いでいるんです。」
「喋る?そんな馬鹿な。とにかく見せて下さい。」
ガムテープを外し、そこに浮かんでいる顔を見せると医者は顔をしかめた。
「本当だ。はっきりと人の顔に見えますね。」
そう言いながら、おっかなびっくり触診し、そして指先で軽く摘まんだ時だった。
(痛えな!)
突然発せられた声に医者は後ろへひっくり返り、私の腕を押さえていた看護師は目を見開いて尻もちをついた。
「し、し、喋った・・・」
まさか本当に喋るとは思っても見なかったのだろう。
体を起こしたものの、少し離れて怖そうに私の腕を見ている。
「先生、この顔、切り取って貰えませんか?」
「え、いや、あの、しかし・・・」
医者は気を取り直して椅子に座り直すと、再び私の腕を掴むともう一度顔の周辺を触診した。
「かなり筋組織に近いところまで入り込んでいるようなので、かなり大きな手術になりますし、相当な跡が残りますよ。」
「かまいません。こんな顔を一生つけたままにはしておけませんから。」
そして一日たりとも待てないと強引に頼み込み、手術はその日の午後に行われた。
手術に当たり、医者は顔の上に医療用のテープを貼って喋れないようにしていたが、顔はテープの下で終始もごもごと何かを呟いていたという。
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麻酔が切れてくると手術をした部分が多少痛んだが、もうあの寄生虫のような男の顔は無いのだ。
夕食後に飲んだ痛み止めの効果もあったのだろう、その夜はぐっすりと眠れた。
しかし安寧の時間は長く続かなかった。
それから数日経った夜、手術をした腕にラップを巻いてシャワーを浴びていた。
そして何気なく鏡に映る自分の姿を眺めると、右の太ももの真ん中に痣のようなものがあるのに気づいた。
まさかと思ってよく見ると、その痣はうっすらとあの顔の形をしているではないか。
「な、何よこれ!」
翌日私は急いで整形外科医の所へ出かけた。
そしてスカートをたくし上げて太ももの上に浮かんだ瘡を医者に見せた。
それは昨晩浴室で見た時よりも輪郭や目鼻がはっきりとして、明らかに先日除去した瘡と同じ形状をしている。
それを見た医者は、しばらく黙って私の太ももの瘡を触っていたが、いきなり立ち上がった。
「ちょっと見て頂きたいものがあるんです。」
そう言って一旦診察室から出ていくと、大きめの広口瓶を持って戻ってきた。
瓶には透明な液体とそれに沈む平たいものが入っている。
学校の理科室等にあるホルマリン漬けの標本のようだ。
「先日、あなたの腕から除去した皮膚です。」
そう言われ、改めてそれを眺めてみた。
「先生・・・顔がない。」
皮膚の表面に浮き出ていたあの疎ましい顔が、きれいさっぱりとなくなっているではないか。
「そうなんです。珍しい症例なので保存しておこうと除去した人面瘡をホルマリンにつけておいたんですけど、翌日にはあの顔がきれいさっぱり消えてなくなっていたんです。」
「そんな・・・」
せっかく肌に大きな傷を作ってまで切り取ったのに。
「だから、この大腿部の人面瘡も同じように切除したところで意味がないような気がするんです。」
「そんな。じゃあどうすれば・・・」
「医者の僕がこんな事を言うのも何だけど、ちゃんとした神社かお寺に行ってきちんとお祓いして貰ってから対処を考えた方が良いと思います。」
確かにその通りかもしれない。
私の体に寄生したあの男の念、もしくは霊がなせることであれば、皮膚の上に出てきた人面瘡を外科的にいくら取り除いてもまたどこかに顔を出してくるだけなのだ。
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頼りになると親戚に紹介して貰ったお寺を訪ねると、すでに袈裟に身を包んだ初老の住職が山門で待っていた。
そして私をひと目見るなり挨拶もせずに顔をしかめ、ついてきなさいと言って本堂へと入って行く。
その不愛想な態度に私はどうなるのか不安に思ったが、こうなった以上は従うしかない。
住職は黙ったまま本堂の広間の横を抜け、ご本尊の裏手へと回った。
そしてそこにある一段低くなった小部屋へと入り、私も続いて部屋に入った。
位置からすると、ご本尊である不動明王像の真下になるのだろうか、四畳半ほどの狭い空間だ。
「そこに座りなさい。」
住職に促され、そこに敷かれていた座布団に正座した。
「さて、あなたに取り憑いているソレは、あなたに相当な執着を持っているようだ。そのソレに何か心当たりは?」
私はあの男について、そしてそして彼による人面瘡について話した。
住職は話を聞き終わるとしばらく黙っていたが、大きくひとつため息を吐いて私の目をじっと見つめた。
「あなたもお気づきのことだと思いますが、あなたに取り憑いている魂は全く自立できない、何かにすがっていないといられない厄介な相手です。」
私は頷いた。
「そのためにあなたとは別にすがるものを用意し、その上であなたの体からソレを追い出します。」
そう言って住職が小僧に用意させたのは、身長が五十センチ程の阿弥陀如来の立像だった。
「この阿弥陀様に乗り移らせるのですか?」
「乗り移らせるわけではなく、すがらせるのです。」
「はあ・・・」
よく意味が呑み込めずキョトンとしてしまった私を住職は怖いほど真剣な表情で見つめた。
「それを行うためにあんたにもそれ相応の覚悟をして貰う。」
「覚悟、ですか?」
「そう、お分かりのようにソレはあなたの体の何処に現れるかわからん。そこで全身に隙間なく経文を書き込む必要がある。髪の毛も剃って貰う。」
「え?髪の毛もですか?」
全身に経文を書き込むなんて、まるで耳なし芳一だ。
「髪の毛なんぞ、数か月もすれば生え揃う。その間はかつらか何かで誤魔化せば良い。」
髪の毛がなくなる事はちょっと悲しかったが背に腹は代えられない。
住職は私を連れて一旦部屋から出ると、本堂の土間でバリカンを使い、あっという間に丸坊主にされた。
「それでは着ているものをすべて脱いで、そこに横になって。」
髪の毛を刈っている間に、部屋には薄い布団が敷かれていた。
さすがに今日初めて会った住職の前で全裸になるのは髪の毛以上に抵抗があったが、ここまできて止めるという選択肢はない。
腹を括って服を脱ぐと布団の上に横になった。
「それでは始めるよ。」
住職は筆と硯を持ち、頭頂部から順にお経を唱えながら経文を書き込んでいく。
最初は筆が冷たく、くすぐったかったがすぐに慣れた。
頭、顔、首、肩、両腕、胸、腹、股間(陰毛も剃られた)、両脚、足の指先
そしてうつ伏せになり、また頭から足先まで順に書き込んでいった。
もちろん耳も忘れずに。
三時間程で体中が経文だらけとなり、用意されていた真っ白な経帷子(きょうかたびら)を身に纏った。
「これでこのままひと晩、この阿弥陀様の前で過ごすのじゃ。寝てしまっても良いが、もしソレが声を掛けてくるようなことがあれば、『私はあなたの面倒を見ない。阿弥陀様の所へ行きなさい。』と繰り返し強く心の底から唱えること。よいな?」
私は布団の上に正座し、頷いた。
「はい。分かりました。」
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こうして長い夜が始まった。
窓がなく日の差さない小部屋の中では時計だけが時間の経過を知る手段だ。
先程お寺の小僧さんが夕食を持って来てくれた。
時計を見ると九時を指している。
普段であれば仕事から帰宅して夕食を食べている時間だが、テレビも何もないこの部屋では何もすることがない。
まだ早いが寝てしまおう。
枕元には阿弥陀如来、そして頭の上には不動明王がいるとはいえ、やはり電気を消すのは怖い。
奴は私の体の中にいるのだ。
「阿弥陀様、どうかよろしくお願いします。」
古めかしい、でも優しいお顔をした阿弥陀如来に手を合わせると、布団の上に寝転んだ。
自分は一体何をしているのだろう。
頭を丸め、全身に経文を書き込まれ、そして死者のように経帷子に身を包み、お寺の本堂の小部屋で横になっている。
普段からそれほど信心深いわけではなく、一般的な日本人がするように神社やお寺にお参りするだけだ。
しかし医者が対処できなかった以上、いまは仏を、あの住職を信じるしかない。
どのくらい時間が経ったのだろうか。
時間が早い為か、なかなか眠れない。
静かだ。
この山の中のお寺では、街の騒音すら全く聞こえない。
(麻巳ちゃ~ん)
来た!
突然何処からともなく奴の声が聞こえた。
どこだ?
経帷子の前をはだけ、体中を確認して見たがどこにも人面瘡らしきものは見当たらない。
背中だろうか。
(麻巳ちゃ~ん、酷いよ。どこにも顔を出せないじゃないか。)
やはり全身の経文が効いているようだ。
「私はあなたの面倒を見ない!そこにいらっしゃる阿弥陀様の所へ行きなさい!」
相手は何処にいるか分からない。私は部屋の空間に向かい住職に言われた通りに叫んだ。
(やだよ。麻巳ちゃんがいい。)
「ダメよ。阿弥陀様のところに行きなさい!」
(やだ)
「いい、あなたはもう死んでいるの。生きている私の傍には居られないの。」
奴は自主的に物事を考えることはできない。
他人の庇護と指示の下で生きてきた奴に、私を道連れにしようなどと自分勝手な事を考えることはないと強気だった。
「阿弥陀様の所へ行きなさい、阿弥陀様の所へ行きなさい、阿弥陀様の所へ行きなさい、阿弥陀様の所へ行きなさい、・・・」
とにかく指示をするのだ。
奴に口答えをする隙など与えない。
目を閉じて、まるで念仏でも唱えるかのように奴の顔を思い浮かべながら延々とその言葉を繰り返した。
「阿弥陀様の所へ行きなさい、阿弥陀様の所へ行きなさい、阿弥陀様の所へ行きなさい、阿弥陀様の所へ行きなさい、・・・」
どの位その言葉を繰り返しただろう。
ふっと体が軽くなるような感覚があった。
(わかった)
奴の諦めたような力ない声が何処からともなく聞こえた。
顔を上げて目を開けると、阿弥陀様の横で正座する彼の姿が見えた。
半透明でぼんやりとしているが間違いない。
幽霊を見るのは生まれて初めてだったが、もちろんその存在を疑うわけがない。
「そうよ、あなたはこれからずっと阿弥陀様の傍にいるのよ、阿弥陀様の傍にいるの、阿弥陀様の傍にいるの、阿弥陀様の傍にいるの、・・・」
戻ってこられては困る。
私は必死で奴に向かってそう言い続け、ふと気がつくといつの間にか彼の姿は消えていた。
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朝になり、経文を洗い流すためにお寺でシャワーを浴びさせて貰った。
鏡に映る髪の毛のない自分の顔を見て、何故か笑いがこみ上げてきた。
元の服に着替え、頭にスカーフを巻くと、朝食を頂きながら住職に昨夜起こったことを話した。
「そうですか。おそらくもう大丈夫でしょう。しかし憑依してしまう程に他者に依存するとは驚きでしたな。」
「ええ、でも今回に限って言えば、奴に自主性が全くないことで救われました。」
「はっはっはっ、そうじゃな。そもそも奴に少しでも自主性があったら、こんな事にはなっていないだろうがな。」
私は住職に厚く礼を言い、寺務所を出た。
(麻巳ちゃ~ん)
山門まで来たところで、背後から奴の声が聞こえたような気がして本堂を振り返った。
「だめよ。あなたはこれからずっと、ずーっとあの素敵な阿弥陀様の傍にいるのよ。」
そう言い捨てて山門を抜け、スカーフを巻いた頭を撫でながら、かつらを買いに街へと向かった。
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あの日以降、何事もなく穏やかな日々を過ごしている。
髪の毛も少し生えそろってきた。
昔、中学生の頃に野球部の同級生の坊主頭を撫でて笑っていたことが思い出される。
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後日聞いたのだが、あの阿弥陀如来像は市の重要文化財だったそうだ。
そして先日、市の歴史博物館に寄贈されたらしい。
そうだとすると、奴も一緒に博物館のショーケースの中にいるのだろうか。
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阿弥陀様の横で悲し気に正座していた奴の姿が思い浮かんだ。
(阿弥陀さま~)
阿弥陀様にすがる奴の声が聞こえるようだ。
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阿弥陀様に足蹴にされなきゃいいけど…
…
◇◇◇ FIN
作者天虚空蔵
この『こころの処方箋』は読んでみたいと思いながら、十年経ってしまいました。
今回、ふと思い出してネタに使ってみた次第です。
― 依存のない自立は孤立であり、自立のない依存は単なる寄生である。―
この一文はかなり的を得ていると思いませんか?