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インターネットのあるフリーゲームの話。
これは一時期に一部で出回った「バベル82」っていう、パズルとアクション半々くらいのフリーゲームについての逸話。
そもそも実際にあったのかさえ定かでない。
だから聞いた範囲でのあらましだけの報告。
もちろん無料配布されたゲームだから、そんなに画像とかがハイクオリティなわけではない。むしろ、市販されているゲーム制作ソフトで出来るような感じで、操作キャラクターも一昔前のファミコンRPGとかと、あまり変わらない。
ただ、シンプルな割にパズルゲームとしては良くできていたそうだ。「センスがある」という評判で、ある数学科の学生などによれば「数学の知識がなければ作れない内容」とのこと。
全部で二十面あり、順番はだいたい難易度が徐々に難しくなる形で、その都度にランダムらしい。
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けれど、怖いのはゲームの内容ではない。
プレイしていると、自然に或る「不思議な旋律」が聞こえて来るのだとか。
実はサブミナルの一種で、画面の光信号に、音の感覚のコードを載せてあるのだそうだ。
もしやろうと思えば、殺人や犯罪を焚きつける暗示や、体調不良を引き起こすこともできるのかもしれない(一種のテロ?)。これとは全く別のゲームの話だけれど、中国のゲームでマルウェア・スパイウィルスが組み込まれて問題になったこともあるそうだ。ちなみにあの有名なテトリスも、元はソビエト連邦(ロシア)の頭脳鍛錬ゲームが元だと言われていたりもする。
幸いにも、この「バベル82」の場合、やった側にそんなに悪意のある話ではないようだ。
ゲームクリアのメッセージ(とアンケート)でわかるとおり、製作者が知人の作曲家の小作品を使った実験している。仕掛けたのは、認知心理学の研究者だとか。
「音楽は聞こえましたか?(Yes/No)」
「どの音楽でしたか?(選択)」
そんな感じのアンケート。
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けれど。
製作者が組み込んだのは、旋律のメロディだけ。
歌声は特に入っていないはずなのだが。
それは美しい女性の歌声なのだという。
ゲームの画像に女性オペラ歌手の写真が使われているのだが、既に亡くなっている。なんでも秘密のメロディを作曲した音楽家の妹さんで、ゲーム製作者の初恋相手だったとか。
元々は哀しみを音楽に作曲したのだとか。
ひょっとしたら、その歌手の幽霊が歌っているのかも知れない。
そして稀に。
プレイヤーの親しい・愛しい幽霊の歌声が語りかけてくるとか。生きている相手でも、肉親や恋人・知人の女性とテレパシーが発生するとか。
一説では、この話を知るだけで効果があるとか。
作者退会会員
とはいえ、一部怖いのは都市伝説でなく「現実」。
このサイトの掲示板に「余命三年時事日記」の話題立てといたぞ(笑)。