或る病的な観念、世紀末的な学生(実話怪談?)

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或る病的な観念、世紀末的な学生(実話怪談?)

 ずいぶん昔の学生時代。

 病的な観念に取り憑かれていたことがあった。

 その、「世界破滅」とか「最終戦争」みたいな。

 たぶん「鬱」だったノイローゼじみた精神状態が原因だったかも知れない。受験ストレスやら、過去の地元での嫌な思い出やらで、「最後は暴力闘争で殺し合いしかない」みたいな。

 ストレスで神経科に行ってみたり。

 自分は「遺伝子が壊れている」脅迫観念に取り憑かれていたり。

 大学のカウンセラーに見て貰って、テストで「共感性が欠如している」と判定されたり。

 余談だが。

 その後に心理学の学友の研究に協力して、別のテストして貰ったら、知能はそこそこ高いらしい。

他にインターネットで自分で測ったらボチボチだったが、知能指数って二十以上差があると、お互いに考えていることがわからず、コミュニケーション障害と変わらないらしい。

 普通の人の平均知能指数が百(日本人は百十くらいある説もあるが)、私は百二十(あるかないか)。

 ギリギリでアウトだな(性格や経験の低さも大きいだろうが)。百四十以上が天才だから、「天才の出来損ない」といったところか(笑)。

 道場で狂ったようにサンドバッグを蹴り続けたり。夜の駐車場で、ひたすら殴る・蹴るの訓練をやったり。

 一時期は「確実に敵を刺し殺せる」大型ナイフまで持ち歩いていたり(新宿の大きな本屋さんの一階で買ったw)。

 終末戦争の妄想を書き綴って、友人に見せたり。

 ギリシャ悲劇を全部読んだり(ちくま文庫)。

 文系なので古代ギリシャやインドの哲学に精神の救済を求めたり。ドイツの現代哲学に傾倒したり。

 時代遅れな共産主義運動の学生(在日コリアン?)とたまたま会話したら、「奴は普通じゃない」と怖れられたり(?)。

 別にたいしたことは言っていない。「ソビエト崩壊しても共産主義やってのは異常だ」「マルクスばっかり読んでるより、弁証法が好きならヘーゲルでも読めば?」と言ってやったくらいだが。

 あと。

「本気で暴力革命やる気があるなら、官庁でも国会議事堂でも襲えば? 旗立てて叫ぶだけでなく、武装して押し入って破壊と殺戮。ガッツがないとダメだ」

 当時は共産主義や在日コリアンが、素性や悪意を隠した浸透工作やスパイネットワークに主力を注いでいるとは知らなかったが。

 それでも、マスコミに胡散臭さは感じていたが、まさかここまで酷いとは思っていなかった。

 学者にも一抹以上の疑念はあった(ここまで酷いとは思わず、むしろ基本的には尊敬していたが)。

 下手に大学院進学したところで得るものがあるかも怪しく、それで大学の地位ポストが得られるとも思えなかったし。何よりあまりにも金がかかりすぎるので、進学はやめた。

 その後に腹の底で不満抱えて(?)、義理で地元近くに帰って失敗(IT業界って実質は偽装派遣の人員転売だったりw)。

 ついに馴染めず地元から逃亡。あの時期と経験が致命的、ついに脳が壊れたかw

 それ以来には一度も「帰りたい」とは思わなかったが(民主党政権下でカフェ難民だった時期ですら)、故郷の地元に全く信頼や希望を持てないらしい。

 さらに余談。

 「余命三年時事日記」や「保守速報」のことを知ってから、今までの五年十年の経緯からして「最後の正気を踏みにじっていく時間だった」と感じる。

 日本人のあまりの痴呆ロボトミーぶりに愕然。

 だって、自国の親世代や老人どもがそこまでアホとは、流石に誰も思っていなかっただろう(同世代も賢いとは言えないかもだが)。

 筋金入りの家畜。

 「こいつらは異常だ、芯から狂っている」

 しかも政治経済学問言論などの指導層が裏切り者と腐敗まみれで最悪だとか。国賊と売国奴が運営する国と社会とか、実に前衛的。

 マスコミとかが嘘と隠蔽と偏向報道まみれなだけでない。学問や言論もたいがいだ。ドラマや漫画なども洗脳と「正常性バイアス」装置でしかない?

 これで安倍とか(自衛隊とか)や余命の決死隊とか(愛国まとめサイトとか)が抵抗・反撃していなかったら、とっくに日本が滅亡していたかもしれないくらいだと思う。

 そして敵方(共産主義・在日コリアンなど)の世界規模の組織的な悪意。

 全世界の汚染と腐敗と崩壊に。

 時はまさに「最終戦争と世界崩壊」。

 ニヤニヤ笑いながら、珍々勃ってきそう。

 悲憤と諦観の段階を通り過ぎ、ある種の「歓喜」。

 たとえば仏教の華厳哲学(東大寺とか)や真言密教(高野山とか)のような「全肯定」で円頓の境地に、精神的に辿り着いたのか。仏教関係でも、左翼工作員とかおかしな奴も多いらしいし、神社でも乗っ取られている場合があるそうだが。

 JGバラードの小説のような、恍惚たる終末感。

 とにかく今は、ただ「嬉しい」だけです。

 生きてて良かった。歴史のスペクタクル拝観。

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