中編6
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祓う

ご挨拶

私は國丸と申します。時々このサイトを利用させて頂いてますが、前回投稿してから一年以上が経過していますので、初めまして、お久しぶりです。という感じでしょうか。

投稿した話の中に、我が家で起こった怪異が幾つかあります。

実は今回、ある方に相談してお祓いをしてもらいました。先程も触れましたが最後の投稿から一年以上が経つので、今更とも思うのですがお祓いの結果をお話しさせて頂きたいと思います。

家で起こった怪異は最初、ブログの中で綴っていたのですが、ブログを整えるのが難しくて現在は野放しになってます。怖話サイトには家で起こる怪異の全てを投稿していないので、気をつけますが内容に不明な点があったらごめんなさい。

解説に関係する話のURLを添付してあります。これを見ないとわからないかもしれません。

長くなります。

怖話のゾワリとする感覚を楽しみたい人には向かないと思います。時間の無駄になってしまったらごめんなさい。

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2005年12月、今住んでいる家に越してきてからずっと怪異に悩まされてきた。

7〜8年くらい前(適当)霊能者に視てもらったら、原因は隣家だと言われた。隣家は霊が集まりすぎて、霊能者には隣家が真っ黒に視えるとのことだった。その集まった霊が我が家の二階のトイレの窓から入ってきて、階段を伝って一階に降りてきているとのことだった。

その霊能者は、隣家は危険すぎて祓えないと言った。

その後も我が家では様々な怪現象が起きた。でも生命の危機を感じることはなく、そのままやりすごしてきた。

だが夫の真似をするモノが現れ、不安になってきた私は前回とはちがう霊能者に鑑定をお願いした。

その霊能者は、心霊好きの方なら名前を知っている人も多いのではないかと思う。ネットに鑑定結果を出していいかの許可をもらわなかったので、名前は伏せる。

鑑定を依頼する際、引越ししてきた当初から怪異に悩んでいることと、一度霊能者に視てもらったこと、その時原因は隣家と言われたことを伝えた。そして最近は夫の真似をするモノがいて、私と娘が目撃していることを伝えた。

鑑定はリモートで行った。

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令和4年9月某日

家で起こる怪異を説明。

霊能者は原因は隣家だけではなく、稲荷も関係していると言った。

「隣の家、首つってる人いますよ」

初耳だった。

以前、隣家の二階の小さな窓に人影を見たと言った人がいたけど(その人影は隣家の家族ではなかったらしい)

首をつった人ってその人かな?とふと思った。

隣のモノは我が家の玄関口にいるときもあれば入り込んでいることもあったようだ。

稲荷に関しては、夫の一族に稲荷を祀ってた人がいると聞いているので、それかなと思った。

(注1 きつねのはなし<其の七>)

今回の鑑定は夫には内緒にしている。

私や娘が夫の真似をするモノの話をすると、夫は不機嫌になるからだ。

夫の真似をするモノ。これこそ狐の仕業だそうだ。

〜狐は人を化かすんよ。じゃけぇ気ぃつけんさい〜

これは生前、私の母が言った言葉だ。

夫の真似をするモノ、私はそれは以前、夫と聞いた隣の奥さんの真似をするモノと同じモノではないかと思っていた。(注2 異形)

でも夫の真似をしているのが狐なら、奥さんの真似をしているモノとは別なのか…? それとも狐が私たちを怖がらせるために、奥さんの真似をしていたのか?

実際、奥さんが出す物音は我が家のトイレからしか聞こえてこなかった。

霊能者に尋ねるべきだったのだろうが、頭が混乱してたのと、このあとの霊能者の一言ですっ飛んでしまった。

リモート鑑定時、私は階段を背にしていた。理由は

(注3 廻る怪異<写真>)にあります。(ごめんなさい。全部説明すると長くなるので…)

霊能者が私の背後を見て笑った。

「実は後ろに女の姿をした狐いますよ」

それを聞いて、私は慌てて振り返った。当然私には視えない。

私は以前娘が階段に女の人が立っていると話していたことと、一階の和室で子供たちが視た女とiPadに映った女の話をした。

(注4 背後の女)

もしかしたら同じ狐かもしれません。

霊能者は言った。

階段の横で柏を叩くような音を聞いたことがあったが、「柏を叩く音が聞こえたのは、神様だからですよ。稲荷を祀れば全てが良い方向に向かいますよ」

霊能者の言葉に私はうなづくことは出来なかった。

夫の一族で昔、稲荷を祀ってた人がいたらしいが、現在その稲荷がどうなったかは不明。もしこれが原因なら、稲荷を祀るべきなのかもしれない。でも稲荷を祀ってその後、私たちが死んだらその稲荷はどうなるのだろう。

同じことの繰り返しになるのではないからという不安をぬぐいさることができない。

「そろそろ始めましょうか」

私の不安に気づいたのか、霊能者は答えを待たず、お祓いを始めた。

真言なのかな? とても長く感じたが、時間は20分くらいだったと思う。その間私や家にこれといった変化はなかった。強いて言えば首が火照って汗をかいたくらいか…。

終わったあと、霊能者は

「大丈夫そうですね。全部引きずり出せました。稲荷は祀らなくても大丈夫です」

引きずり出す…?神様を…?

正直、私はその霊能者の言葉をとても恐ろしく感じた。

でも言葉とは裏腹に霊能者は爽やかな笑みを浮かべている。

「隣家はご依頼を受けていないので、祓うことはしませんが、◯◯さん(我が家)の敷地には入り込まない様にしました」

霊能者は言った。時間が余ったので、幾つか質問をした。

(注5 水神〜水の障り〜)

この、和室で見た龍神について、霊能者は言った。

「それは龍神ではなくて、縄ですよ。ギシギシ音がするのはそのせいですよ」

隣家の首を吊った霊の縄らしい。言われてみたらそうなのかもしれない。龍神の顔みてないし。

なんか、投稿したの、すごく恥ずかしくなってきた。

まぁ龍神に怨まれるよりは隣家の首を吊った人の縄の方が危険度低そうだからよかったかもしれない。

私自身は後ろに女の狐がいるって言われたところから冷静ではいられなくなってしまって、聞きたかったことの半分も聞けずに終わってしまった。この女の狐も私に憑いているのか、階段にいるのか聞けなかったし。

このあと、夫の実家にある、人を斬っている刀について尋ねた。

以前お世話になった霊能者からは、その刀は人を斬ってるから手元に置かない方がいいといわれていた。だかどうすればいいか分からず押し入れにしまっていたそうだ。

今回鑑定、お祓いを受けた霊能者は反対の意見だった。

「確かにその刀は人を斬ったかもしれないけれど、その時は持主を守ったんですよね。なので手放さないで大事にした方が良いと思います。でも人が死んだのは事実なので、死んだ人は供養してあげてください」

霊能者はそう言った。

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鑑定が終わってから数日後、私は夫に今回のことを話した。最後まで黙って聞いていた夫は、沈黙のあと重い口を開いた。

「あの、黒部ダムに行ったときに聞いた隣りの奥さんの足跡さ、お前が奥さんだって言ったからそうなんだと思ったけど、本当は首吊り自殺した人が、あそこで首を吊ってる音だったんじゃないかな。同じことずっと繰り返してたけど、自殺した人って死んだあとも同じこと繰り返すっていうじゃん」

(以下 注2の異形より一部抜粋)

「シャーシャーと網戸を拭いたあと、砂利を踏みしめ物干し竿に近寄り、竿を拭きながら右から左へ移動する音。

そして少しの静寂のあと、再び始まるシャーシャーと網戸を拭く音と砂利を踏みしめる音。

それらは一定のリズムで繰り返し聞こえてくる。何度も何度も繰り返し……

シャーシャーと網戸を拭いたあと、砂利を踏みしめ物干し竿に近寄り、竿を拭きながら右から左へ移動する音。

そして少しの静寂のあと、再び始まるシャーシャーと網戸を拭く音と砂利を踏みしめる音。

それらは一定のリズムで繰り返し聞こえてくる。何度も何度も繰り返し…」

最初の網戸を拭く音が夫にはビニール袋を触る音に聞こえたらしいが、私が網戸を拭く音だと言ったので、そうなのかと思ったそうだ。

私にはあの時の音は、昼間隣りの奥さんが掃除をする音にしか聞こえない。でも、袋から縄を出し縄を何処かに結びつけて首に縄を縛りつける…。想像するとそんな音に聞こえなくはない。

それよりも、鑑定の後で気づいたのだが、霊能者が言っていたギシギシと音がするって…

私、一度も聞いたことないし、そんなこと言ってないし…

霊能者にはずっとその音が聞こえてたのかな?

それが怖い。

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