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2月13日 土曜日 晴れ。
サークルメンバーでユキアネ山のゲレンデ付きホテルに来た♪
部屋も料理もすっごい豪華!!
友達のコネのおかげでタダ同然なの(^_^*)
豪華すぎて、貧乏性の私は寝れなそう…(笑)
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今から明日は最高の思い出になるって確信がある!
だから決めてるの。明日こそ伝えるって…
今までみたいにここでつぶやくんじゃなくて、ちゃんと直接言ってくるから
みんな応援しててね!
明日は目一杯遊ぶ予定なので、コメント返信・ブログ更新は明後日の月曜日にします。
では、おやすみなさい!
以上、サクラでした☆
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ピピッピッピッ…
『…よし、ブログ投稿完了!』
隣のベッドで寝言を言っている千夏が起きないように、電気を消してベッドに潜り込む。
明日は皆でスキーをする予定。
春に卒業を控えている私達にとって、今のメンバーで思い出を作ることはとても大切な事だった。
でも、私にはそれ以上の使命がある!
『…明日こそ…、伝えなくちゃ…!』
自分の荷物の中に見える、小さな赤い箱。
私は高鳴る胸のリズムを感じながら、眠りについた。
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「春美~!ほらこっちこっち!」
『今いく~!』
真っ青な空に昇る太陽、光り輝く一面の白い雪。
絶好のスキー日和だった。
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『あれ?秋良と冬弥は???』
「アッキー達なら3番リフト乗り場の前で待ってるって。」
私達は足早にリフトへ向かった。
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「あ、いた!おーい!」
千夏の大きな声でこちらを向く秋良と冬弥。
「遅いぞ~、冬弥と2人で先に乗ろうかと思ったぜ。」
『アハハごめんごめん、冬弥もごめんね?』
「ん?俺は別に大丈夫だよ~。」
「というかアッキー、いきなりここから滑る気?あんた初心者も同然でしょ!?」
リフト前にはでかでかと【中~上級者向けコース行き】と書かれていた。
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「いーんだよ!俺はスポーツ特待生だからな~。スケートできるし問題なし!」
「俺は(秋良がどうなっても)かまわないよw」
『秋良がそう言うなら(一度痛い目にあえば)いいんじゃない?』
「そうだね~、私も(一回懲りれば)いいと思うw」
「よっしゃ決まり!さあ乗ろうぜ!」
私達は、意気揚々とリフトに乗り込む秋良に続いた。
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真っ青な空の下で、リフトに揺られながら私達は他愛のない雑談をしていた。
「で、今日こそするの?コ・ク・ハ・ク♡」
『ちょっ…なんで知ってるの!?』
千夏はニヤニヤしながら答える。
「親友の私が気づかない訳ないじゃ~ん!で、いつするの?」
『うん…、夕方…帰る前にテラスカフェで言おうかなって…。』
「いいねぇロマンチックで!じゃ、お邪魔な方は私が構っておくよw」
『う…あ、ありがとう。』
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「でもさあ…」
『なに?』
「私のパパのコネでどこでも行けるとはいえ、なんでココにしたの?
もっとほら、ディズ○ーやユ○バとかの方がよかったんじゃない?」
『エヘヘ、それには理由があるの!』
「そうなの?」
『うん!』
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『あのね、ユキアネ山のどこかにお屋敷があって、そこには雪女が住んでるんだって。
そのお屋敷から見えるのがこのゲレンデで、雪女が認めてくれた恋は叶うらしいの!
でもそのお屋敷は探しちゃいけないんだって。なんでだろう?』
「え~、それって嘘くさぁい。確かにこの山には持ち主が<行方不明>で放置された別荘がいくつかあるらしいけど…」
『もう!千夏は夢がな~い!』
「私は現実主義なのでね!w」
前に乗っている男2人は、当然私達の会話が聞こえていないようで
ゲレンデの景色の美しさに大はしゃぎだった。
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リフトで登り始めてどのくらいたっただろうか…
話に夢中だった私達は、秋良の声で異変に気がついた。
「おい!雪が降ってきたぞ!?」
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『え?…あ、本当だ!いつの間に…』
「俺達以外の利用者やスタッフも見当たらなくない?ちょっとまずいかもね…。」
どうして私達は気づかなかったのか不思議なくらい、空から降る雪は激しさを増していた。
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『千夏、リフトはあとどのくらいでつくの?』
「うーん…、実はもう着いてもおかしくないんだけど…。」
「このまま登ってさらに雪が強くなったら危ない。ここで飛び降りて下ろう。」
「よし!お前ら気を付けておりろよ!」
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…ここで秋良のおバカ脳が仇になった。
スキー板をブーツに付けたまま降りた秋良は、そのまま滑り出してしまった。
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「お?ぉお?ぉぉぉおぉおお!?」
『え!?ちょっと秋良!?』
「秋良止まれ!それかわざと転ぶんだ!」
「無理無理無理ぃぃぃいいい!!!」
秋良は雄叫びを上げながら、ゲレンデのコースから外れ、森の中へ突っ込んでいった。
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…
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秋良を追いかけて森に入る私達。
数分後、茂みに頭から突っ込んでる秋良を見つけた。
3人がため息交じりに引っ張り出す。
「ふう…秋良、お前バカだろ。」
「…すまん。」
「アッキーじゃなくてアホッキーだね。」
「…言い返す言葉もないぜ…。」
どうやら怪我もなさそう…
私は安心してあたりを見回し、あることに気がついた。
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『…ねえ、私達…、どっちからきたっけ?』
「え?ほら足跡が…って、あれ!?無い!!」
私達の足跡は、新しく積もった雪によって消えていた。
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降雪はさらに激しくなり見渡す限りの木々も白くなり、視界がますます悪くなる。
「まずいね…、早くホテルまで戻ろう。」
「でもどっちに行けばいいの?」
『…。』
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どちらに行くかもわからず、立ち尽くす私達の背後から突然の強い風が吹き付けた。
「ひゃーつめたい!」
『吹雪になってきたね…。』
風の吹く方へ視線を移すと…
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強風によって木々が掻き分けられたかのように、1本の道ができていた。
(さっきまでこんな道見えていたっけ…?)
私達の視線は釘付けだった。
まるで、森が狂気の口を開けたかのような白銀の道に…
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つづく
作者退会会員
☆★☆ 2月14日 12:00 投稿 ☆★☆
さぁ、始まりました!
祝祭リレー、改めまして…
第二回【オマツリレー】の開催です!
主催兼第一走者の紅茶ミルク番長です。
今回のリレー作品は前回とは変わり、あらかじめ投票で走者が決まっております。
そして、その勇敢な戦士達がこちらです!ばばん☆
第一走者 紅茶ミルク番長
第二走者 鏡水花様→http://kowabana.jp/stories/25618
第三走者 ラグト様→http://kowabana.jp/stories/25616
第四走者 紺野様→http://kowabana.jp/stories/25630
第五走者 mami様→http://kowabana.jp/stories/25638
第六走者 綿貫一様→http://kowabana.jp/stories/25648
第七走者 マガツヒ様→http://kowabana.jp/stories/25654
第八走者 コノハズク様→http://kowabana.jp/stories/25672
第九走者 よもつひらさか様→http://kowabana.jp/stories/25677
第十走者 ロビン魔太郎.com様→http://kowabana.jp/stories/25692
外伝走者 こげ様→http://kowabana.jp/stories/25696
アンカーは皆様の期待通りのこのお方、元祖お祭り男のロビン様です!w
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続きまして、ルール&登場人物の紹介です。
☆☆☆第二回【オマツリレー】 ルール概要☆☆☆
1、前回同様、10人で順番に物語を紡ぎ、1本の作品を仕上げていきます。作品のタイトルの後ろに【リレー作品○】(○内には番号を入れて下さい。)の記載をしてください。
2、次の走者の方は、前走者が投稿された時間から48時間以内に続きを投稿してください。(但し、サーバメンテナンス等で投稿困難な事象が起きた場合は状況を考慮して延長をします。)
3、後半の書き手様はラストの方のためにあまり伏線は作らず、作品を少しづつ纏めてください。
4、作品投稿された方は、次の投稿者様が制限時間を把握しやすいように、投稿時間を解説欄に記入してください。
5、登場人物は、最大で最初に登場する人数+4名(モブ・霊関係は除外)までとします。
6、制限時間内に投稿が難しい場合は、1度に限り代走していただくことができます。その場合、前走者のコメント欄とこげ様にメッセージの送信をお願いいたします。
代走を依頼した方は、こげ様が代走として投稿された時から24時間以内に投稿をしてください。
7、代走が行われた後の他の走者様が制限時間内に投稿がない場合、さらに24時間延長して次の走者にうつります。
8、作品を通して代走が行われなかった場合は、こげ様の作品は外伝として作品完結後に投稿してください。
9、投稿したいけど、少し時間がオーバーしてしまいそうな時(10~30分程度)は、前走者のコメント欄にて報告をしてください。
10、後半の走者は伏線の回収等、前半よりも難しいため、物語の進行内容を考慮して申告があれば12時間の延長ができます。(基本的には48時間ルールをお守りください。)
11、祝祭中はアイコンデザインの変更は基本的にご遠慮ください。(表紙作成のため)
12、白い顔のお祭り男が逃亡しそうになったら全力で捕まえて下さい。
13、作品解説欄には、①大まかなあらすじ ②登場人物 ③投稿時間 ④他のリレー作品のURL(こちらは面倒な場合は紅茶ミルク番長が解説に記載しますのでコピペしてください。) を記載してください。
※利用規約中、禁止行為 21項目
特定の人物、集団にしか理解できないような内容の掲載(大半の利用者に理解される内容の投稿を心がけてください)この規約の違反を防ぐためです。
14、緊急を要する連絡がある場合は、紅茶ミルク番長までメッセージをお願いします。
…あ、
ルール説明は長い&解説の幅を取りますので、他の走者様は記載されなくても大丈夫ですw
☆☆☆登場人物の紹介☆☆☆
桜田 春美(サクラダ ハルミ)…春に地元の大学院への進学を控える大学4年生。明るく優しい性格で行動力がある。千夏とは高校からの親友。大学のサークルが一緒の4人で昔から色んな場所へ遊びに行っていた。今回の旅行では告白する決意をしてやって来ている。
海野 千夏(ウミノ チナツ)…春に地元で就職を控える大学4年生。社交的で誰に対してもフレンドリーな性格。父親が日本屈指の大手企業の社長で一言に『お金持ち』。今回の旅行も彼女の父親のコネで実現した。
紅葉 秋良(アカハ アキヨシ)…春に県外で就職を控える大学4年生。素直だがかなりの単純脳。頭より先に体が動く性格で、自身がバカだと理解しているタイプ。サッカーのスポーツ特待生で入学したため運動能力は秀でている。
雪森 冬弥(ユキモリ トウヤ)…春に県外の大学院へ進学を控える大学4年生。落ち着いた性格でお兄さん的存在。4人の中で最も頭がいいが、友人の秋良が失敗するのを見て面白がるSな一面も…。
さあこのお話が、どう進んで行くのでしょう???
楽しみですね~うふふ…w
みんなで見届けましょう!
(※おい番長!怖要素ないじゃねえか!というツッコミはやめてくださいね…w
だってだって冒頭ですもの!←言い訳
ハイスミマセン、反省してませんw)
次の走者は鏡水花様です。
お姉様、よろしくお願いいたします!
今回、初の試みで背景画像をつけてみました。
やってみてわかる難しさ…w
ホント鏡水花様リスペクトですw
↓↓走順決めの投票結果はこちら↓↓
https://questant.jp/s/8OVX2R0T
↓↓第一回【祝祭リレー】はこちら↓↓
http://kowabana.jp/stories/25198