中編4
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サプライズ【Δ】

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最近、とても妙な夢を見ます。

ある山奥のトンネルの前でうずくまっている女性がいるのです。

その女性は、人外であることには変わりないのですが、何故か私はその女性に対して【恐怖】のような感情は全くなく、夢の中の私は彼女に話しかけるのです。

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「こんにちは。」

女性は伏せていた顔を上げました。

少しドキッとしてしまうほどに整ったお顔。

その女性は悲しそうに眉尻を下げて、

「こんにちは。」と挨拶を返します。

『笑ったら、もっともっと綺麗なのに…。』

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夢は、女性に声を掛けたところから、毎晩毎晩進んで行きます。

「あなたは誰?」

「…分からないんです。何で此処に居るのかも。何も思い出せないんです。」

「名前も、憶えてないん?」

「…はい。」

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次の日、また夢を見ます。

「こんにちは。お姉さん。」

「こんにちは、雪ちゃん。」

名前の知らないその女性を、私は【お姉さん】と呼ぶことにしました。

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続く夢の中で、私はそのお姉さんとたくさんの話をしました。

「生まれた場所は沖縄なんだ。」

「沖縄か、ええとこよね?」

「…私ね、雪ちゃんに会った事があるような気がする。」

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実は、私もそんな気がしていました。

どこであったのか、覚えていないし、正直、顔だって見たこともありません。

なのに、初めて会った気がしない…この感じは一体なんなのか…

そんな夢を見続けたある日のこと。

仕事中に緊急入院のコールが鳴りました。

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______。。。

20代後半、女性。

山道でドライブ中に運転を誤って、ガードレールに衝突。

そのショックにより、現在も意識不明。

______。。。

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『うちと同じくらいの歳や。』

その女性の担当看護師として抜擢されたのは、私でした。

「よろしくね?家族さんも結構ナイーブになっているから、気をつけて。」

そう先輩ナースに念を押され、その患者の部屋へ挨拶をしにいくことに。

病室へ入った途端、脳内に夢の内容がフラッシュバックしました。

ベッドへ横たわっている彼女は、まさに、毎晩夢で会う、あのお姉さんだったのです。

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「こんにちは。」

親族の方でしょうか。

悲しみで溢れる涙をハンカチで拭っています。

「初めまして。今日から、担当させて頂きます、看護師の雪と申します。」

「この子の事、よろしくお願いします。」

そう深々と頭を下げたその方は、その後、堪えきれなくなったのか、早々に病室を出て行ってしまいました。

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私は1人になった病室で、横たわるお姉さんに近付きます。

「…お姉さん、名前、こんな風にいうんや。」

何とも言えない気持ちになった私は、苦虫を噛み潰したような気持ちに侵されました。

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その晩の夢。

お姉さんがいます。

「…お姉さん。」

そう言って近づいた私に、お姉さんは言います。

「雪ちゃん、びっくりしたね。凄い偶然。…でも、私はじきに死ぬんだね。」

その言葉に、私は唇を噛む事しか出来ませんでした。

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「うち、お姉さんの名前分かった。

でも、今は言わん。お姉さんの目が覚めた時。そん時に呼ぶけ。」

そう告げると、お姉さんは今までで一番幸せそうな顔をして言ったのです。

「ありがとう。待ってる。」

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それから数週間。お姉さんの夢を見ることは無くなってしまいました。

容体の方も悪くすらなっていないが、目覚める兆しもなさそうです。

それでも奇跡を信じて、私は精一杯、お姉さんに話しかけました。

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「今日は、良い天気やで。」

「昨日、家で嫌いなピーマンが出たんよ。」

「お姉さんは食べ物、何が好き?」

「沖縄って素敵な場所なんかね?」

決して返ってくるはずのない返答。

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『うちに出来ることなんて、もう…何もない。』

半ば諦めかけていた、そんな私の夜勤宿直の日。

いつもはバタバタと忙しい病棟内も、今日は珍しく、静まり返っています。

『今の間に、仮眠でも取ろう。』

私は、空きベッドへ身体を預け、深い眠りに落ちました。

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その日の夢___。

「お姉さん!!」

久々の再会に私は、お姉さんの元へ駆け寄りました。

「雪ちゃん、こんばんは。いつも私に優しくしてくれてありがとう。」

「そんなの良いんよ。仕事のひとつなんやし!」

「ふふふ♪」

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冗談交じりに他愛ない会話をしていた時、ふいにお姉さんが立ち上がります。

「さて、行こうかな。」

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私は、胸の内がざわつきます。

『行く…?』

「行くって、どこに行くん?なあ…お姉さん!!」

「私ね、もう此処で雪ちゃんに会う事は出来ないの。」

「何で!!嫌や!!」

「今までありがとう。寂しい山奥で一人で…雪ちゃんが友達になってくれて、本当に良かった。」

「お姉さん!!嫌や!!待って!!」

歩き出すお姉さんの背中を追いかけている途中で、私は目が覚めました。

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跳ねるようにベッドから飛び起き、お姉さんの元へ走ります。

深夜なのに、人の目もはばからず、お姉さんに縋り付き、喚きます。

「お姉さん、お姉さん、お姉さん!!!嫌や!!嫌や!!」

そんな私の手を誰かが握る感触を感じました。

驚いて顔を上げた私の目の前に広がったのは、いつもの笑顔で私を見るお姉さんの姿。

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「これからは、こっちで、ずっと会えるからね。雪ちゃん。」

放心状態の私にお姉さんは続けます。

「ほら、雪ちゃん。約束。私が起きたら、私の名前で呼んでくれるんでしょう?」

「うん…!!これからもずっと一緒やからな!!ちいちゃん!!」

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私にかけがえのない友人が出来ました。

彼女の名前は【ちいちゃん】。

これからも、ずっと一緒にたくさん楽しい事をしようね。

そんな約束をして、私たちは明け方まで、子供みたいにワンワンと泣き尽くしたのでした。

Concrete
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ふたば様

ふおおおおお!!!??
勿体ないお言葉!!!
創作はやっぱり凄く難しくて、四苦八苦しながら書いているんですが、
そう言って貰えると飛び上がらんばかりの嬉しさです。
創作なのに、リアル。って最高の褒め言葉ですよ!!!!
嬉しさに感涙です(ノД`)・゜・。

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ゆか

コメントありがとう!!
創作は苦手やけど、苦手なりに頑張った…
やけ、そう言って貰えて嬉しいぞ♡

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つっきー

これは創作ナリよ!!
創作苦手やけ、時間かかったわ…
つっきーの出演話も今執筆中!!楽しみに期待しないで待ってて!!w

そして…見てしまったのね…
きゃああああああ!!!!はずかしいいいいいい!!!!!

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修行者様

おめでたい時には、みんなで共有し合う!!
これぞ美徳ですよね!!

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