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短編2
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アホ!!

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和歌山の某所。ある崖に訪れた時の話です。

そこは、有名な観光スポットと同時に、有名な自殺スポットでもありました。

行くのは少し憚れたのですが、友人がそこへ切に行きたがるので泣く泣く同意し、車を走らせることになったのでした。

私を含め、4人を乗せた車で向かった目的地は、2時間足らずで見えてきました。

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『ああ…気が重い。』

車を駐車している最中もそう感じてはいたのですが…

眼前に広がる青い海。白く爽快感溢れる空。黄色く輝いた太陽。吹き抜けるそよ風。

友人3人と、悠然に広がる自然の美しさにテンションが上がりまくっていました。

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その崖は島に沿って何キロにも渡りそびえ立っており、端まで行って戻ってくるだけでも相当の距離でした。私たちはなるべく安全な道を進みながら、その崖を散歩することにしました。

岩がゴツゴツとしていたため、歩く際は足元を見ながらでないと転んでしまう。

私たちは、視界を下ろしつつゆっくりと歩いていきました。

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10分ほど経った頃_____

一緒に歩いていたと思っていたC美の姿がありません。

辺りを見渡すと、C美は崖の先端へ向かって歩いていました。

「危ないで!!」「どこ行くねんな!!」

そう声を掛ける友人たちをよそに、私はC美の元へ走り出しました。

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C美の背中におぶさるようにしがみついている女性の姿。

びっしょりと濡れたその女性からは明らかに善くない雰囲気が漂っていました。

『このままだと連れて行かれる。』

私はC美の手首を掴みました。

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C美の背中に張り付く女性が私を見ます。

«邪魔するなあああああああああああああああああ。»

「うるさいわアホ!!!」

その瞬間、C美は膝から地面へ崩れました。

友人たちも遅れて駆けつけます。

C美はほんの数秒で正気を取り戻したのか、私に向かって言いました。

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「アホって何。急に。」

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あの場所は、紛れもなく自殺の名所でした。

今でも成仏できないでいる霊たちが、自分たちの世界へ引きずり込もうと息を潜めているのでしょう。C美の手首を掴んだ時、崖の先端から伸びる無数の手を見た時は、

霊を見慣れている私も卒倒するかと思いました。

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ですが、霊に対して罵声を浴びせたのは後にも先にも、この一件だけだと思いたいです。

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ふたば様

このC美が厄介なやつで…
ちょいちょいやらかすんですよ…
そのお話はまた後日執筆出来ればと思います。

優しい?のでしょうか…
単にビビりで何も出来ないだけなのですよ…orz

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マコ様

なでなで!頂きました!!!

この時は、疲労感など全然感じませんでしたね。
どちらかと云えば、怒り。でしょうか…
「うちの友達を何処に連れてくつもりじゃこの野郎!!」のテンションでした(笑)

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ろっこめ様

Y子シリーズ!?
とんでもない駄作の匂いがプンプンしますよ…あわあわ…
ですが、C美と私の体験談は結構あるので、紹介できればいいなと思っています!
私が活躍出来る、煌めける回になれば嬉しいです♬

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ゆかちん様

このC美というやつは、ホントに霊障を受けやすい体質で…
その癖にこういったスポットに行きたがる厄介な友人なのです…
全く世話の焼ける…
そんな私とC美のお話を今後もちらほら書かせて頂ければ、と思います!

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月舟様

関東の方は「アホ!」って言われると、めちゃくちゃ怒る。というのは都市伝説だったのでしょうか…萌える方がいらっしゃったとは…!!(笑)

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ロビン様

ロビン様らしいコメントと言いますか、思わず「ふふふ。」と笑ってしまいました。
私のような駄文でお目汚しをされているのが、大変恐縮で…
ですが、それ以上に喜びが…!!!
今後とも、お暇の際はチラリと覗いてやって下さいませ。

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慣れているつもりだけど、その場に居ると足が竦みます。、でも、この時は良く頑張りましたねー!ナデナデ。👋

雪さんのオーラは半端ないくらい、この時は光っていたでしょうね。この後、疲れたんでは無いでしょうか?それとも、若さでカバー?!

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酒も博打もやめれんあんたは阿保や、せやけどそんなあんたに惚れてもうたうちはもっと阿保や…ひ…

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