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短編2
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おねえちゃん

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私には2つ離れたおねえちゃんがいます。

おねえちゃんは凄く凄く優しくて、可愛くて、頭も良いんです。

小学校で馴染めない私は、いつも教室で一人ぼっちでした。

そんな私を、教室まで迎えに来てくれて優しく声を掛けてくれるのです。

クラスメイトはそんな私を気味の悪いものを見るような目で見ました。

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≪おねえちゃんが好きで、何が悪いの?

みんなが私を苛めるから、おねえちゃんがこうやって来てくれてるんだ。≫

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でも、おねえちゃんは家に帰るといつも悲しい顔をします。

おねえちゃんとおかあさんは仲が悪く、晩御飯もおねえちゃんの分は作りません。

おねえちゃんが「ただいま。」と言ってもおかあさんは無視です。

お腹を空かせているおねえちゃんにこっそりと食べ物を持って行くのが私の日課でした。

でも、それがバレると私はおかあさんにぶたれます。

おとうさんは見て見ぬふり。

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「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」

そう謝ってもおかあさんは許してくれません。

目を血走らせて、狂ったように私を殴り続けます。

「お母さん止めて!!私が悪かったの!!」

そんなおねえちゃんの静止も聞かず、気が治まるまで暴力を浴びせられます。

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そんな風な生活を続けていると、

おかあさんはいつしか私の事まで無視するようになりました。

おとうさんは【あいじん】っていう女の人を作って、家を出ていきました。

「おかあさん…」

そう言って近づく私とおねえちゃん。

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おかあさんは金切り声を上げます。

「私が何をしたって云うの!!!!仕方なかったじゃない!!!!どうすれば良かったのよ!!!!教えてよ!!!!こんな家、もうたくさんよ!!!!」

次の日、おかあさんは家を出ていきました。

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今日から、おねえちゃんと2人暮らしです。

優しいおねえちゃんと、ずっと一緒にいられる。私はとても幸せです。

そう云えば、おかあさんが出ていくときに持っていた黒いごみ袋。

たくさんあったけど、何を捨てに行ったんだろう。

Concrete
コメント怖い
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ゆか

コメント返信遅くなってごめんよ…!!

引き込まれたなんて…!!
ゆかはええ子じゃあ(ノД`)・゜・。

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こめちゃん

コメント返信遅くなってごめんね…!!

プロットかあ。
次に創作書くときは作ってみようかな…
そもそもプロット自体も書けるのか…

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つっきー

コメント返信遅くなってごめんね…!

嘘やん!?
いける!?創作いける!?
え、どうしよう…(目覚めつつある奴←

大阪やったら、焼きカレーで有名なお店あるよ!!

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ちっちっち様

コメント返信遅くなり申し訳ありません…!!

この話を、怖いだけじゃなくて
悲しいと捉えてくれて凄く嬉しいです!!
悲壮感を出せてるか心配だったので、やったぜ!!って感じです!!(笑)

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修行者サブアカ様

コメント返信遅くなってすいません…!!
この一家は、お母さんもお父さんも難ありなんですよね。
怖や怖や…

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