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先日投稿した病院は、療養病院ということもあり、病院で亡くなる方がほとんどなので、頻繁に霊体験をする事がありました。私はもうその病院には勤務していないので、私が辞めた後に後輩ちゃん(以下、みのり)が体験した内容をお話しさせて頂こうと思います。
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みのりは、言うまでもなく、私にとって可愛い可愛い後輩なのですが、元気で明るくハイテンションキャラからは想像出来ないほどの怖がり症で、しかし不憫なことに、そんな彼女は【感じてしまいやすい体質】なのです。
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よく言っていました。
「夜勤嫌です。雪さん、泊まって行ってください。お願いします。キットカットあげますから!」
((ふふ…随分と私は安い女のようだ…。))
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そんな彼女から、昨日LINEが届きました。
≪雪さん、出ました。≫
≪何が出た?≫
≪お化けです。お化け…怖いです…キットカットあげますから、聞いて下さい。≫
((…いや、聞くよ。普通に聞くよ。キットカットにそこまで固執してないよ。))
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___。。。
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今回の話の舞台となるのは710号室。
この部屋は、その階の職員の中では有名な場所らしく、
寝坊常習犯の介護士さんが、夜勤の仮眠時、その部屋では一睡も出来ない。
その部屋に入室した患者様は絶対に消灯時間になっても電気を消さない。
小さな女の子が部屋の前で手招きをしていたり、走り回っている。
そんな話が囁かれている部屋で、仮眠を取ろうとした彼女は相当な天然だと思います。
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その部屋に入った瞬間、彼女は思ったそうです。
『この部屋、何か気持ち悪いかも。』
それでも仮眠を取らなくては朝まで体力がもたないと、その部屋のベッドで横になったものの、やはり眠れるわけもなく、目を閉じゴロゴロと寝返りを打っていたそうです。2時間ほど経ち、うつらうつらとしてきた頃、女性の囁くような声が。
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何を言っているのかは分からなかったそうですが、確実に聞こえたその声に恐怖指数は最高潮。その部屋を飛び出して、詰め所に居るナースに声を掛けました。
「い、今…私に声掛けました!?詰所からコールで起こしてくれました!?」
「え?いや?カルテ書いてたけど?」
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___。。。
≪…ってな事がありまして。めっちゃ怖かったんです。≫
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やはり病院には色々な霊がいるようです。
そうだ。皆さまご存知でしょうか?
霊の気配や視線を感じた時は、天井にいるそうです。
天井からジーッと、私たちを見下ろしている。
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≪みのりも、寝てた時目ぇ開けんで良かったな?見下ろされてたと思うわ。≫
≪ちょ、止めて下さい!!怖いじゃないですか!!もうキットカットあげませんよ!?≫
((…そもそも、うちアンタから貰った事ないよ。キットカット。))
作者雪-2
今回は私の可愛い後輩ちゃん(みのり)のお話でした。
彼女からは今後も投稿内容になる貴重なお話しを聞けるかもしれません。
その際は、また執筆させて頂くことにします。
※みのりの実体験です。
↓2月高評価を頂けました作品達です↓
【赤ちゃん】
http://kowabana.jp/stories/28114
【お嬢ちゃん、遊ぼう】
http://kowabana.jp/stories/28146
【のろす】
http://kowabana.jp/stories/28156
【輪廻転生】
http://kowabana.jp/stories/28201
【ファン】
http://kowabana.jp/stories/28230
↓今回のお話に出て来た病院での体験談です↓
【真意】
http://kowabana.jp/stories/28250
お暇の際に、お目汚しになればと思います。
※駄文失礼しました。
素敵な読者様、カツオ友達のこめちゃんが私のキャラを作品内に登場させてくれました!
感謝が降り注ぎます。嬉しさに震えます。僭越ながら、リンクを貼らせて頂きます。
本当にありがとうございます(*'▽')☆
【勧善懲悪】
http://kowabana.jp/stories/28186
【呪い返し】
http://kowabana.jp/stories/28205