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百物語【第四十三話~四十五話】

短編1
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百物語【第四十三話~四十五話】

図々しくも二巡目です。

今回はめちゃくちゃ短いです。

ツイッターの140字小説で投稿したものをこちらに載せます。

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第四十三話

【おーい】

おーい。誰かが、私を呼ぶ声がした。振り向いたが誰もいない。

気のせいだろう。またおーいと呼ばれた。

確実に私を呼んでるのだと気付いたので無視した。

なお呼び声は続き、ついに耳元で聞こえないのかと言われた。

再生されてないプレイヤーのイヤホンを仕方なく引き抜く。

shake

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聞こえてるっちゅうの!

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第四十四話

【ボケ】

まだ、ご飯食べてないですって?

嫌だわ、お爺ちゃんもう食べたじゃないボケちゃって困るわ。

置いといたお金が無い盗っただろうですって?

文無しのお爺ちゃんを長女の私が引き取ってお金なんか最初から持ってないじゃない。

お箸が持てないですって?当たり前じゃない。

shake

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さっき私が殺したんだから。

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第四十五話

【夏なんてなくなればいいのに】

夏なんてなくなればいいのに。

あの夏の日、友人たちと誰が一番遠くまで泳げるか競争したんだ。

僕は泳ぎには自信があった。でも結果は負け。

あの日から一番はテツヤになった。

そしてあの日から僕は泳げなくなった。

今年の夏も、みんなが楽しそうに泳いでるのを見ているだけになった。

shake

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海の底から。

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あんみつ姫様
コメント、怖い、ありがとうございます。
怪談が夏の風物詩なのは日本だけなのですね。
私のを怪談と言っていいのかどうかw
昔は、字の読める人が少なかったから、口伝えでずっと受け継がれてきたのでしょうね。
怖さについて、このあいだ、目がテンかなにかで検証されていたのを見たのですが、怖さが極限に来ると、脳の怖さを感じる場所のすぐ隣に、快楽を感じる場所があって、その場所が刺激されると快楽物質が放出されて、笑いが出てきてしまうそうです。
そういえば、外国のホラー映画で、出るぞ出るぞ、出たーーー!のところで、私は大笑いしていまいます。

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DQ殿風味なお話ですな♪
短編でも味があって面白い、流石なお話の内容で感服致しました。
人に面白いと思わせる怖話を自分も作ってみたいのですが、零感な自分にはなんの才能も無く皆様の実体験を羨ましくすら思えますな。

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コメント、怖い、ありがとうございます。
バンビ様
140字小説、意外といい練習になりますよ。
いかに無駄なものを省いて、話をまとめるかの練習になります。
おでん屋様
やはり、あれって霊のいたずら心なんでしょうかね?
もしいたずらなら、軽い気持ちで声をかけないでいただきたいものですw
ふたば様
やはり、そういう願望ってあるんですかね。
怖がらせるのは忍びないので、生きているうちにできなかった人助けなどしてみたいです。

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